ラクをして解くということ。 | - あいすばーぐ流大学受験勉強法 -

ラクをして解くということ。


さて、今日からまた勉強法の本題に移ります。今日はタイトルから誤解してほしくないのですが、「いかにして楽に問題を解くか」ということを述べるのではなく、「なんで問題を楽して解かなくちゃいけないのか」を話していきたいと思います。なんだかちょっと変な感じの議題なんですが、とりあえず少し読んでいってほしいと思います。

こういう生徒が教え子にいました。

「私は計算ミスが多いので、計算は全部途中式も書くようにしているんです。」
その子の計算用紙を見てみると、たとえば2次方程式の解を求める問題で

5x(x - 3) = -10 
5x^2 -15x = -10
5x^2 - 15x +10 = 0
(5x – 5)(x - 2) = 0
5(x-1)(x-2) = 0
x = 1, 2

のような感じで解いていたのです。6行も使って。この程度の問題で6行も使って一々計算していたのでは、時間があっても足りない。その生徒も「一応5で割れることはわかっていたけど、ミスが怖いから取りあえずそのままそのままやった。」と言っていました。

似たような例に、たとえば解の公式で1次の係数が偶数だった場合はb’ = b/2 として解の公式を楽に解けるのに、ミスを恐れてそのまま全部bのまま計算する子もよく見かけます。

このように、計算が苦手な子は計算ミスをしないように着実に計算するようにしていて、慣れてきたらきっと速くできるんだろうと思って全部式を書いている子が多いんですが、それは大間違いなんです。超間違ってるんです。

暗算は、暗算をしていないと出来るようにならない。楽は、楽をするようにしていないと出来ないんです。着実にずーっとやっていたって、計算する力はずっとつきません。なぜかといいますと、上の計算の例に着目してほしいんですが、この計算の仕方だと目の前の計算しかできてないんです。こんな計算をしていたら、いつまでも1つ1つしか処理できない。移項する、展開する、を1個ずつやるのではなく、一気にまとめてやるようにする。そういう練習しなくちゃいけません。

暗算をする努力が計算力アップにつながるということを知るのが大事です。一々計算式を書くのも手が疲れますよね?だから頭で記憶できるところまでは暗算でやっちゃおう、そういう面倒くさがり屋が実は計算がうまくなる秘訣なんですよ。

今言っているのは、計算式を書くな!ということではなく、なるべく少なく書けってことです。その間の部分は暗算で埋めろってことですね。

だから、今もしここを読んでいる人で計算ミスを恐れて計算式を何行も書いている人は、今すぐやめてください!絶対に力はつきませんよ!もう一度言います、暗算は暗算をしていないと出来るようにならないんです。誰でも最初は暗算していて計算ミスをするかもしれませんが、恐れる必要あありません。だんだんスピードも上がって、正確さもパーフェクトになるはずです。

暗算は実は私も全然習ったことがなく、そろばん教室も行っていません。今まで計算は苦手としていました。でもある時から「なんとか暗算して楽をしたいなぁ」と考えるようになってから、コツコツ計算を暗算でやっているうちに計算が苦手じゃなくなったのです。そんなに速くはないですが、受験では全然問題ないレベルまでいきました。


こうして暗算の例をとってみましたが、「なんで問題を楽して解かなきゃいけないのか」が分かりましたか?

そう、「楽をして解こうとする」努力こそがすべての「解く力」の向上につながるのです。暗算の話だけでなく、どんな問題でも常に頭をフル回転させて楽をしようとすると、その力は伸びます。頭は使わないと、伸びないんです。楽することが悪いことだと思う必要はありません。おそらくずらずらと計算式を書いた答案よりも、楽に簡潔に書かれた答案のほうがかえって採点者の印象もいいと思います。



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