真昼間から円月殺法を使う驚愕の展開
市川雷蔵で絶大な人気を博した眠狂四郎シリーズだが、雷蔵亡き後に東映から松方弘樹を呼び、
製作したのがこの作品とも一本。興業的に不入りだったためから、その後は製作されてない。
そのためか、名画座などでは、「眠狂四郎」と言えば、市川雷蔵の物しかかからない。
松方弘樹が亡くなったので、上映されたのである。こんな時でないと観れないで観てみた。
主演者が違うのだから当然と言えば当然だが、かなり違う。虚無感はあるが明るい。
それと、“円月”殺法なのだから夜に月の光を反射させて使うはずなのに、昼間から使っている。
屋形船の中でも使ったのにもびっくりした。雷蔵の枠を取っ払う意図でやっているのだろうか。
そうそう、悪役の剣士で成田三樹夫が出ている。髷が似合うなぁ。二刀流がカッコイイ!
それにしても、最後に松方弘樹の歌を入れているのだが、歌詞が『眠狂四郎、何処に行く~』と
なっているので、まるで股旅映画にみえてくる(^^;)。
50.0
