・・・全く個人的な備忘録です・・・
日曜日は、かつて在籍した職場の同窓会だった。
その職場は、その道の超一流のプロたちの総力を結集した真剣勝負の場所だった。
本当にひよっこだった私は、大先輩たちのオーラや経験、その卓越したセンス、語学力、知識、交渉力、決断力、統率力、包容力に打ちひしがれたり甘えたりしながら必死で10年間を過ごした。
月日が流れて、その職場のオーナー(財界人にして超文化人だった)を始め当時ご一緒させていただいていた多くの先輩方がすでに天国だ。
私が一番若い部類になってしまうパーティーなんて久しぶりだった。
みなさん、相当なお年頃(笑)のはずだが、とにかく若い。
あの頃と変わらない人がほとんどで、しばらく話すまでどなただかわからなかった方は約100名のうち数人のみ。
やはり、何事かを成し遂げた方々というのは、パワーがあって老けないしいつまで経っても会話だけで本当に楽しいし、立ち居振る舞いも素敵だ。
みなさん本当に素敵に年を重ねていらっしゃるのだが、外見も話しぶりも殆ど変わっていない。
何の話をしても盛り上がるし、お互いへの配慮は素晴らしいし、こんな方たちに囲まれていたのかと今更ながら感激したりもした。
当時は、必死で辛いばかりでそんなことを思う余裕も感受性も無かった。悔やまれるが仕方ない。
当時、同年代だった広報担当の男性とはお互い毒舌攻撃をしあっていたが、なんと最近出した著書が数万部売れている作家になっていたり。と言っても、昔のまんま言いたい放題だったけど。(笑)
その著書を知らなかったので、サイン本を送るように言うと、「普通は買ってきて、サインをお願いするもんだぜ!」と説教されたが聞き流していたところ、今日帰宅したら某大手出版社からサイン本が届けられていた。
できる人は違う。(笑)
中でも、直接の先輩に当たる女性は相変わらず迫力があり美しく、そして何もかもが「男前」だった。例えて言うならば、ドラマBOSSの天海祐希みたいな感じ。その昔は雲の上の人みたいだった先輩だったが、私も年を重ねたせいか普通に話できるようになり、「これからもお食事に行きましょ」とか言っていただき感激。
かつて、お互いの領分への矜持ゆえ、喧嘩寸前で渡り合っていた同年代のエネーチケーのお兄さんもすっかりエラくなられていて、「お互い丸くなったね~」とか言われた。
一緒にえねーちけーあーとの方もいらしたので思わず「最近、NHKのドラマが結構面白くてハマったりすることもあるんですよ」と、無理矢理「ハゲタカ」か「龍馬伝」に話を持っていこうとしたら「トシとるとさ、みんなNHKばっか見るようになるんだよ。ワハハ」「オレもさぁ、ドラマ、NHKとかさ、水戸黄門とか見るようになっちゃってさ」と、話が何故か水戸黄門が終わるとかなんとかそっちに行ってしまい、そのうちまた人の輪が広がり結局ハゲタカ廃人としては収穫ゼロ。。。
いくら私でも、やっぱりいきなり「ハゲタカ」の話は出来なかったのである。
と、やはり小心者のnanakoであった。。。