今日は、最近もっぱらピグライフ友達と言っても過言ではない(笑)tsumireさんにお誘いいただいて、港区愛宕山のNHK放送博物館でのドラマに関するワークショップに出かけていた。

「地域発ドラマから見えるテレビ表現の原点」というのが正式なタイトル。

なかなか興味深かったので、これはまた別記事で。って私が言っているうちに、きっとtsumireさんが素晴らしい観察眼と文章力で記事をUPしてくださるだろう。Cafe Tsumire


そのパネリストは地方発ドラマのディレクターの方たちだったのだが、どなたかが「妖怪人間ベム」の制作の方から「今日はお勧めだから見てほしい」とか言われたとおっしゃっていた。

↑これ、記憶間違いでした。ワークショップの内容をねつ造してしまいました。申し訳ございません。この発言は、パネリストではなくワークショップ前におしゃべりしていたtsumireさんの発言でした。私の中では両者は同じくらいの情報発信力を持っているので混同されたものと思われます。と、ひどい記憶力をそっちのけの言い訳をするnanako。←「見苦しいぞ」by飯島さん(映画「ハゲタカ」より)


tsumireさんから詳しく教えていただいた情報源です。お忙しいのにありがとうございます。

これはtsumireさんがtwitterでフォローしている清水 節さんの以下のツイートを
教えてくださったものです。


https://twitter.com/#!/Tshmz/status/132438956074741760
「【伝言1/3★『妖怪人間ベム』第3話】実は、脚本家の西田征史さんからメールを戴いたんだ。明日放送の『妖怪人間ベム』にかなり想いを込めていることが伝わってくる内容。「脚本的に、ベムを描くということの一つの答えを出せたかなと思えた回でした」と、ある。皆さん、RTよろしく!
#ベム」

「【伝言2/3★『妖怪人間ベム』第3話】というわけで「ベムの脚本家が3話を見て欲しいと言っていた」との由。しかと伝えたよ。1~2話を見逃した人も必見。しかし!俺は明日21時台にTVの前に居られん。リアルタイム視聴の皆さん、リアクションよろしく。伝言3/3は明日の放送前に。
#ベム」

「【伝言3/3★『妖怪人間ベム』第3話】西田征史さんのメールに真摯な言葉があった。震災や不幸に直面し、それでも今を生き抜く覚悟。「その中で見つけた自分なりの答えを織り込めた気がしたので見て頂きたいと思っております」。地上波民放ドラマのセオリーを破壊する力は、この姿勢にあるようだ。」

訂正・追記は以上です。


先日東京新聞恒例の放送芸能部スタッフによる独断ベスト3採点方式によるドラマランキング特集があったのだが、12点を集めて「妖怪人間ベム」が1位だった。

7人×(3+2+1)点=42点をこの秋スタートしたドラマで分け合う形。


さすが独断ランキングだ。(笑)


某局が開局XX周年とか言って、視聴率神話を持っている(た?)俳優を主役にいろんな意味で気合いの入りまくったドラマが3点しか獲得していなかった。「相棒」と同得点で6位

色々大人の事情があったりして、極寒の地まで出かけて作ったドラマをヨイショしそうなものだが遠慮がない。(笑)因みに、私はそのドラマは第1回だけ録画したもののそれを見るための時間が作れないので放置。

第2回以降は録画していないのできっと見ないで消去するのだろうから何も言う資格は無いけど。(笑)


2位は7点獲得で「11人もいる!」。3位は4点獲得で「家政婦のミタ」と「DOCTORS]

これらも見ていないので何とも言えない。


唯一見たことがあった「蜜の味」は1点獲得で10位。ふ~ん。。。


あ、肝心のドラマの感想。


人間に寄り添っているけれど人間になれない妖怪人間を通じて、「人間は必ず老いるし死ぬ」とか「何のために生きているのか」とか、子供の頃に素朴に疑問を持ったり、ま、未だによく答えがわからなかったりすることを見つめている。

今回は特にベム(亀梨和也)の哀しみがこちらまで伝染してしまうような気がするほどだった。


上述の東京新聞でも「人の最も深い悲しみは、人に理解してもらえないことなのだと、改めて感じる。初回でベムの涙が美しくて切なかった。」とか「『おれは人間を信じたい』とベムは言う。その人間の実態は?考えさせられる」とか。

この特集の見出しでも「人間の業、深く掘り下げる」とあった。


今日の第3話では、子供を肩車して夕日を眺めるとか、人と約束をするとか、そういう本当にありふれた日常を喜べる状態こそ人間としてシアワセなのだとさりげなくささやかれているようなシーンもあった。

説教臭くたらたら語ったりもせず、大げさな表情をアップで撮るとかでもなく、ささやかれているかのようなのだ。


このドラマって、妖怪に変身したりとか特殊メイクしていたりとか全くさりげなくないのだが、描いている内容についてはきちんとメッセージがありながらも、さりげないささやきにとどまっているのがぐっと来るのだ。

その辺のことは、プロデューサーの方のインタビューに触れたこちら でも書いているけど。


第1話は見ていないのだが、「涙」がキーになっているようで、前回人間の涙を垂らすと妖怪人間の上腕部のうろこが一瞬消えたりしていたが、今回は全く効き目がなかった。「涙」にもいろいろあるのだろうか?

どんな涙なら効くのだろうか?

因みに前回は確か犯人の涙だったが効き目があって、今回は広田レオナ演ずる普通の人の涙だった。

犯人の流す後悔?の涙ならいいのか?とか考えちゃった。(笑)


と、適度に種まきもありヘンな派手さはないのになんか気になるドラマなのだ。