この春も東京や横浜には素敵な美術展が目白押し・・・のはずだった。あの日までは。
今回の地震にまつわるあれやこれやの間接震災(しつこいけど東電の危機管理の甘さが・・・・)は、美術展にもこんなにも及んでいた。
今日現在の展覧会開催事情を備忘録として。
~追記~
なんと、西日本でも驚くべき美術展の間接震災があったのでご紹介。
原子力発電大国であり美術大国でもあるフランスの今回の処置。
原発の被害をどこまで想定しているのか?
よほどだと考えているに違いない。
更には、美術品の貸出の意義についてもどの国よりも理解しているはずのフランス。
本当に考えさせられる出来事だ。
4月5日から予定されていた広島県立美術館での特別展「印象派の誕生」
http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/ より
特別展「印象派の誕生」の開催中止について
来る4月5日から広島県立美術館において開催を予定しておりました特別展「印象派の誕生」は、東北地方太平洋沖地震の影響により急遽中止することとなりました。
東北地方太平洋沖地震による原子力発電所事故の影響により、出品作品全体の60%を占めているフランスにおいて、日本に向けての全ての美術品輸出停止命令が発令され、現状では、美術展を構成することが出来なくなったためです。
本展覧会を楽しみにされていた方には、申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願いいたします。
~追記以上~
前売り券を買っていたのは3つの展覧会。
その1:ボストン美術館浮世絵名品展@山種美術館 は先日クリア。
思いの外混雑していたのは、私のように前売り券を買っていた人たちが短くなった展示時間に集中していたからかも。
その2:「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」@Bunkamuraザ・ミュージアム
2011年3月3日~5月22日
一応、震災後も営業はしているが、恐らく主に節電協力ということで開館時間が短くなった。
金曜日の夜は若干残業しても間に合うし、たいてい空いていてゆっくり鑑賞できるので休日に出かけたことはないのだが、今回は仕方ない。
↓展覧会HP:http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/11_vermeer/index.html より
「4/1(金)以降の開館時間につきまして、以下のように
させていただきます。
4月15日(金)まで 10:00~17:00(入館は16:30まで)
4月16日(土)から 10:00~19:00(入館は18:30まで)
*金・土曜日の夜間開館は当面見合わせていただきます。」
その3:「レンブラント 光の探求/闇の誘惑 」@国立西洋美術館(東京・上野公園)
2011年3月12日(土)~6月12日(日) 81日間
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
↓今回の事情により・・・う~ん・・・これも金曜夜の展示が無くなったのが痛い。
土日に頑張るしかないなぁ・・・。
公式HP http://www.ntv.co.jp/rembrandt/info/index.html より
国立西洋美術館では、お客様の安全確保、計画停電等に十分に配慮し、次のとおり開館いたします。
【2011年3月29日(火)~】
■企画展「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」のみ開館
※節電協力のため、常設展示は閉室させていただきます。
■開館時間:午前10時~午後4時(入館は午後3時まで)
※金曜日の夜間開館(午後5時30分~午後8時)については、当面の間、中止いたします。
前売り券を購入していたのは以上の3つだけ。
そして、ここからは今日の出来事。
明日、3月31日で期限が切れる割引券を握りしめ(滅多に利用しない福利厚生枠なのだ)渋谷109のぴあちけっとぽーとへ帰宅途中滑り込んだ。震災後、それどころじゃなかったしお店も仕事中に閉店していたので買いに行けなかったのだ。今週からは20時まで営業なので、今日やっと間に合った!
絶対に行きたかった写楽展は、なんと震災の影響でチケットを販売できないそうだ!!!
売り場としては、「売れない」としか答えられないそうなので別の展覧会にした。
因みに、今調べたらちゃんとやるみたいなのでなんで売ってくれないんだよおおおお(涙)
公式HP http://sharaku2011.jp/ より
特別展「写楽」 会期の変更について
特別展「写楽」は、平成23年4月5日から5月15日までの会期で準備が進められてきましたが、3月11日の東北関東大震災にともなう諸情勢に鑑み、会期を変更しての開催となりました。震災の影響による諸事情で当初予定されていた作品が展示されない場合もございますが何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
被害の大きかった地域の皆様には一日も早い復旧がなされますことを心よりお祈りいたします。
名称 | 特別展 写楽 |
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会期 | → 2011年5月1日(日)~6月12日(日) ※お買い求め済みの前売券などにつきましては、新しい会期中その ままお使いいただけます。 |
休館日 | → 2011年5月16日(月)、23日(月) |
会場 | 東京国立博物館 平成館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 |
開館時間 | 午前9時30分 - 午後5時 ※入館は閉館の30分前まで → (土・日曜日、祝日は午後6時まで開館。金曜日の夜間開館は行ないません。) |
ってことで、プーシキン美術館展@横浜美術館は売ってくれると言うので手続したら、最後の最期に窓口の方がこの展覧会の「お触れ」メモに気付いて、あわててチケットを引っ込めてかなり待たされた。
で、「いつから始まるか未定だが、会期(最終日)は予定通り。1日でも展示があれば払い戻しはしない」それでも良ければ売ると言う。
いいよ・・・それでも。と思って買った。
何が理由なのかよくわからないが、もしかすると絵画そのもの運輸体制が整わないのか?
開催中に震災にあった美術展は何とかやっているしなぁ。。。
更に、横浜だと(計画)停電もあるしどうなることやら・・・でもやると思うけど。。。
契約でも、天災などが理由なら貸主の元を出発していれば借主が危険負担するのが普通だろうし、その契約料金を回収するためにもやらないはずがない。
でも、これも休日にヒトが集中するだろうから大変だな・・・。
公式HP http://www.asahi.com/pushkin2011/ より
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」
開幕延期のお知らせ
4月2日(土)に横浜美術館で開幕を予定していた
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」は、
東日本大震災の影響により、開幕を延期いたします。
新たな開幕日は未定ですが、詳細が決まり次第、
同展の公式サイトや朝日新聞紙上で発表いたします。
お客様や関係各位には大変ご迷惑をおかけいたしますが、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
被災地の皆様には、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
横浜美術館、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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