先日の記事でも引用した飯田哲也さんのレポート  をまたしてもご紹介。


東京電力の「計画停電」という名の大罪を解消すべく具体的な素晴らしい提案がされている。

文句や愚痴ではなく、きちんとした意見でなければ物事は前進しない。

もっとも、きちんとした意見がちゃんと通るほど世の中簡単ではないことは百も承知だが、このどさくさに紛れて権力者たちの都合のよい税金の使われ方がされるのを黙って見ている訳にはいかないので、こういうレポートを参考に自分の意見を育てるのって悪くないんじゃないかと思ったり。


最近事あるごとに言っているが、地震そのものの被害よりも東京電力に起因するあれやこれやで、二次災害とも言える状態になっているのが主に首都圏に暮らす私達だ。

原子力発電の設計者のM9.0レベルの地震や大津波を想定しての安全策を「砂漠で米粒を探すようなもの」と一笑に付し却下したうえで、「とにかく安全」だと言い切っていた旧政権とそこ に癒着しまくっていた学者や企業。

その権力者たちの甘い判断のおかげでの今回の放射能汚染の心配。更には、電力のプロフェッショナル集団であるはずが、シロウトでも少し考えればわかるような混乱を招くようなことをやらかしてくれたり・・・。


毎朝、本数が減ったせいで激混みで気持ち悪くなるような満員電車に乗り、稼働台数が減りなかなか来なくて来てもギュウギュウか何台か待たなくては乗れないエレベーターで薄暗いオフィスに入り、帰宅時には「停電の影響」で早々と閉店しているあらゆるお店。日常品が全く買えない。


後々振り返った時に、あのとき自分に何が起こっていて何を感じ、考えたのか残しておきたいので書いているのだが、見方によっては単なる文句や愚痴に見えるのかも。

でも、そんなこんなを愚痴ぐち言っていてもなんにも解決しないし、聞かされる方だってたまったものではない。

もちろん、愚痴を言うのもストレス解消になるがそれは気心の知れた人同志でね。(笑)


以下、村上龍氏のメルマガ:JMMを引用しているが、意見を受け付ける仕組みがあるのはさすが。(笑)




  ■■ 編集長から ■■

環境エネルギー政策研究所から続々と新しいレポートが発表されています。

以下のURLから、特に、「3.11後のエネルギー戦略ペーパー No.1」に目を通していた
だければと思います。東電の計画停電に関する考察です。

http://www.isep.or.jp/press_release.html

                                   村上龍

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●飯田哲也
NPO法人:環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長。ルンド大学(スウェーデン)客
員研究員。1959年山口県生まれ。自然エネルギーや原子力などの環境エネルギー政策
専門家。『21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21』理事など国
際ネットワークも豊富。温暖化ファンドやグリーン電力などを生み出すなど、社会イ
ノベータとしても知られる。中央環境審議会、東京都環境審議会などを歴任、2009年
11月には、新政権の25%削減タスクフォース有識者委員、および行政刷新会議ワーキ
ンググループの事業仕分け人に任命された。著書に「自然エネルギー市場」(菊地書
館)、「北欧のエネルギーデモクラシー」(新評論)、「自然エネルギー市場」(菊
地書館)、「グリーン・ニューディールー環境投資は世界経済を救えるか」(NHK出版)
「日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す」(洋泉社新書)など。
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JMM [Japan Mail Media]                 No.628 Extra-Edition-2
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【発行】  有限会社 村上龍事務所
【編集】  村上龍
【発行部数】128,653部
【WEB】   ( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )
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