龍馬伝 第43回 「船中八策」の感想です。。。
あの有名な・・・やっぱり凄い人だったんだな~坂本龍馬さんはとか思いました。ええ、今更。(笑)
実は、リアルタイムで20:00~視聴したのだが、すっかり忘れてしまって(←ひどい・・・)今、録画を見ながら書いちょります。
で、リアルタイムだとどーいても、あれやこれややりながら・・・なので演出を見逃した。
振り返ってみると、あんまりおもしろくなかったのと、私のツボにハマる演出が無かったので、大友さんや梶原さんではないのでは???とか思ってた。
「龍馬が、大政奉還の実現に向けて動き出したがぜよ」by岩崎弥太郎(香川照之)
タイトルロールを見るのがすっかり楽しみになった大河ドラマ。(笑)
あらら、今回はお歴々が一気に(回想)になっている。
木戸寛治(谷原章介)、横井小楠(山崎一)、吉田東洋(田中泯)、高杉晋作(伊勢谷友介)ですって!
横井先生、ほんのちょっと出てきてお菓子頬張っていただけだったのに再登場かぁ。
久々の吉田東洋さんも楽しみだけどなんなんだろ???
今回は新日本プロレスも出るらしい。。
あ、演出は渡辺一貴さんでした~。
薩摩藩の、あの3人の中でも西郷吉之助(高橋一実)は、相変わらず腹に一物あるのがにじみ出ていてほんの一瞬の登場でもその場が締まる感じ。大久保利通(及川光博)と小松帯刀(滝籐賢一)はなんか、 怒鳴りまくりで・・・あ~、武市半平太(大森南朋)がやたらめったら怒鳴らされていたのを思い出してしまったぜよ。
その一瞬のシーンで描きたかったであろう、土佐藩と薩摩藩の政治的な駆け引きやなんやかんやが透けて見えるっていうか、うきあがってくるような感じが今ひとつ感じられなくて残念。(←私の洞察力不足かも)
そして、船室で椅子に座って何やら書いている龍馬(福山雅治)にうれしげに話しかける陸奥陽之助(平岡佑太)の目の前は、あの武市さんの牢獄シーンと同じ天上から差し込む光の筋だ。この光は大友さんもお気に入りみたいで龍馬伝のセミナー@横浜のときもスライドで映していたし、コメントもされていた。
で、額に汗して大急ぎで書き上げたその巻紙を持って、(陸奥君はムシ)甲板の後藤象二郎(青木崇高)に見せに行く龍馬さん。最近はドヤ顔が減ってよかったと思ったのだが、今回はちょっとだけぶり返した感じ。(笑)
それを見た後藤さまがいいねぇ。
すっかり消えたと思っていたリアルタイム視聴の記憶がよみがえったが、中岡慎太郎(上川隆也)が龍馬をあがめたてまつるような芸のない(言っちゃた)表情や身振りだったのに比べ、えも言われぬ押さえた表情と動きで見事に、龍馬の書いたその巻紙がすごいものだと伝えてくれえた。
「もし、後藤さまがそれを認めてくれれば、それを大殿様(近藤正臣)に見せる」という龍馬に「きれいに書き直せ」とだけ言う後藤さま。いいねぇ。そのセリフだけでもそれまでの身体表現で説得力があるのだ。
その巻紙を見せるために京の大殿様を訪ねて行ったものの、すでに土佐に戻った後だと知ったときの後藤さまの無言ながらも悔しさが溢れている様子からも、その巻紙の価値を認めていたことがよくわかるのだ。
こういう、それなりの人物が筋の通った認め方をしてこそ、龍馬も引き立つというもの。
青木崇高さんがインタビューでおっしゃっていた通りだし 、それをきちんと芝居で見せてくれるのがすごく素敵。
個人的には、新撰組とのアレはいらないな~と思った。
だって、わざわざ龍馬が頬かむりを取ってまで近藤勇(原田泰造)を挑発してピストルぶっ放したり、中岡慎太郎がへへ~んだ!って感じで「弁償する、新撰組がの!」とかガキ大将のように捨て台詞をいうのもおやおや・・・だったもんね。。。新撰組や中岡さんのファンの皆さんはどう思ったのだろう?出番があるからいいのかな?
そして、意味不明の龍馬VS中岡慎太郎の相撲シーン。
すっかり記憶から抹消していたが、録画を見ていやな記憶がよみがえった。
再び見てもどちらかと言うと嫌悪感に近いものを感じる。
お佐那様(寛地谷 しほり)の兄上=千葉重太郎(渡辺いっけい)が、寺田屋に龍馬を訪ねてきてお風呂場でのぞき見した後に抱きついたときみたいな感じ。
個人的には何の意味があるのか、貴重な時間を費やしていることに腹立たしさしか覚えないのだ。
後藤象二郎が、西郷吉之助が自分に会いたがっていることを、龍馬から知らされたときの二人のライブな感じもいいねぇ。龍馬のアイディアであっても、それを上手く取り込むことをためらわない腹の据わった感じがね。
もう、龍馬を利用しまくってやろうくらいの思惑がちらりと見えるところがまた素敵。演技力ですねぇ。
それをちゃんとわかりつつも目的達成のためにはプライドも何も捨ててまい進する龍馬も、モノ言わずとも感じられてなんだかいいぞ。
薩摩藩と土佐藩の話合いの場は、中岡慎太郎と小松帯刀がちょっとかわいそうな脚本だったな。。。
意外にも(失礼)大久保ミッチーと後藤さまとの対峙が一瞬だったけどえかったわ~。
アランじゃなくて(←しつこい)グラバー(ティム・ウェラード)がいつの間にやら弥太郎の商売の師匠になってしもうだがじゃ。。。中延さん(←違うってば、志賀廣太郎)が土佐の牢獄で弥太郎に教えた「安く買って高く売る」の続きを教えてほしかったな~。
ま、アランもカンパニーの資本を集めるためにはトップの信頼が無くては・・・と言っているところなんて、鷲津ファンドのことを言っているのねとか思いながら見ていた私は本物のおバカ。
いよいよ、龍馬教祖による信者中岡に対する説教解説の始まり、始まり。
あの巻紙=船中八策の中味がやっと披露された。
このときの中岡さんの受け手としての芝居は、個人的には残念な感じがした。
あのシーンについて、のこぼれ話を見かけた。
もともとそういう想定の脚本ではなかったのだが、みんなぁの意見の集大成にしたいということで、NHKと時代考証チームが、第1話から見直して使えそうな回想シーンを見つけてつないだそうだ。ご苦労様です。
それでもこじつけられない部分は龍馬のセリフでカヴァーしたとか。。。
ふ~ん。。。脚本家の仕事って一体・・・。
「たとえ身分が低くても、武市さんのように頭のええ者は、まつりごとに加わるべきぜよ。 吉田東洋さまの言われたようにのう。」と、龍馬さん。
あらら、唐突。これはNHKサイドのリクエストかしら???もう一回「武市さんの志」が出てきたし。
でも、なんかとってつけたみたいでね。。。うれしくない私はひねくれ者。
それにしても、このときの中岡さんの龍馬を奉るお芝居のお陰か、龍馬が賢くてかっこよく見えた。(笑)
「それは、龍馬がこれまで学んできたことを見事に生かした 輝く結晶のような文章じゃった」by弥太郎。
毎度便利な弥太郎の解説。(笑)
龍馬が母上から教わった「憎しみからはなんちゃあ、生まれやせん」が出ました。
これは初回からブレてませんね、龍馬さん。
それに、「憎しみからは、何も生まれないわ!」by三島由香(栗山千明) は、大友啓史様の哲学でしょうからやっぱりしっかり印象付けていただかねば!
「それを世に出したら、(既得権益層に)殺される」という中岡に対して「命を狙われるくらいのことをせんと、ニッポンは変わらんぜよ。そうじゃろ?」と言った龍馬さんはすっごくかっこよかった。心から褒めてます。
それにしても、上川隆也さんってすごく上手い俳優さんなのに、これってどういて???
私がおかしいの???だれかおせ~て!!!
「龍馬暗殺まで、もう、5か月を切っとったがじゃ」