白熱教室JAPAN 「スコラ 坂本龍一 音楽の学校・特別講座」 (NHK教育テレビ10月24日 18:00-18:58)
を見たのだが、以前にシリーズでやっていたスコラは全部録画&視聴済みなので、とても楽しみにしていた。
坂本龍一が講師を務める音楽の学校「スコラ」の特別講座。京都造形芸術大学で行なわれた、公開講座の模様を紹介。楽聖ベートーベンの音楽を独自の解釈で解説していく。
「スコラ特別講座(1)3教授が語る“スコラの喜び”」【出演】坂本龍一,【ゲスト講師】浅田彰,小沼純一,岡田暁生
と言うことだったらしいが、最初のうちはキッチンにいて時々聞こえる音声だけだったのでよく分からないが、ベートーヴェンの話はばっちり聞けたので、ま、よしとする。。。
坂本龍一氏は、昔っから大好きでYMO結成前からなぜか尊敬していた。
当時ずっと流しっぱなしだったNHK-FMで番組を持っていたような気がするが、記憶はかなり不確か。(笑)
モーツァルトは、「消費」しているメロディで、ベートーヴェンは労働者、しかも煉瓦を積み上げていくような音楽だと。他の教授たちの雑談後のまとめがなかなか秀逸。録画もメモもしていないので曖昧だが「若い社員捕まえて説教しているようなオヤジ」だといった意味の表現をしていた。
だから、昔はすきじゃなかったとおっしゃるその昔ポストモダンの旗手だった坂本氏と浅田彰氏。
でも、(楽譜をめくりながら)「20年ぶりに聴くとよかった」、と坂本氏。
実は、私も昔はあんまり好きじゃなった。
だって、シンフォニー(交響曲)の終わりがすっごくしつこくて、いつになったら終わるんだ?と知っている曲でも毎回心の中で突っ込みを入れていたくらいだった。ま、その辺が番組でも検証していた通り「音楽がオヤジ」ってことなんだけど。(笑)
「これから先、3人の作曲家の作品しか聴けなくなるとしたらだれを選ぶ?」
これは、クラシック好きの友人知人とよく交わす質問だ。
昔は、バッハ、ブラームス、モーツアルトだった。
だが、そんな私も年月を重ねたせいか、この数年はいわゆるスリーB=バッハ、ブラームス、ベートーヴェンと答えるようになっていた。
クラシック好きには「やっぱり、3Bかしら」と言えば通じるのだ。(笑)
もちろん、そんな比喩だけでなくきちんと同時代のナポレオンやヘーゲルとの関係もきっちり説明があってさすが。
違和感があったのが、ある教授が坂本氏がベートーヴェンのピアノソナタを説明がてら弾いたことを受けて「坂本さんがベートーヴェンを弾けるとは」と2回もおっしゃっていた点。
芸大の作曲科の大学院を出ているのだから、楽譜を見ながらそれくらい弾けない方がおかしいでしょ・・・。と思ったのは私だけ?
で、そのピアノソナタは私の大好きな曲。
ベートーヴェンの中では日ごろ一番聴いている曲。
- ↓このCDを聴いているのだが最高傑作と言ってもいいと思っている。
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番&第31番&第32番/内田光子
- ¥2,548
- Amazon.co.jp
↑ここで、各曲が視聴できる。
で、特に大好きな↓を坂本氏が弾いてくれたのだ♪
7. ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110 第3楽章:フーガ(Allegro ma non troppo)
あと、32番からもお気に入りのフレーズを弾いてくれたし、例の「外事警察」の住本(渡部篤朗)の幼少時代のテーマ曲になったBeethoven:交響曲第7番「第2楽章」 も取り上げられていたし、モーツアルトはジュピターが取り上げられていた。ジュピターも一時期ハマった曲だ。(笑)
第9についても掘り下げていたが、年末になると30回以上はその演奏を聞いていたころのことなどを思い出したりして思いの外楽しめた番組であった。
白熱教室JAPAN
「スコラ 坂本龍一 音楽の学校・特別講座」 放送決定!
10月24日(日) 午後6時から6時58分
「特別講座(1)3教授が語る“スコラの喜び”」
10月31日(日) 午後6時から6時58分
「特別講座(2)“音”で楽しむスコラ・バッハ編」
11月7日(日) 午後6時から6時58分
「特別講座(3)“音”で楽しむスコラ・ジャズ編」
11月14日(日) 午後6時から6時58分
「特別講座(4)“音”で楽しむスコラ・ドラムズ&ベース編」