なぜタイトルがクラシックの名曲なのに、カテゴリーが映画・ドラマなのか?


さっきまで見ていたドラマのせいだ。

21:15くらいから見始めたので、いまひとつ楽しみ尽くせなかった感があるが、夢中で見てしまった。


これが、tsumireさんや美冬さん(ハゲタカ廃人かつ鷲津LOVEという私と同じ病、いえ症状の方々)ハマっているという、「外事警察」か。。。

「あなたは誰?」と言うセリフが少なくとも3回出てきた。

顔のアップが多くて、蒼暗い画面。緊張感あふれるカメラアングルと効果音。

役者の余計な演技が無い。

等、ついついハゲタカと比較してしまう私は、このドラマの視聴者としてはいかがなものかとおもう(笑)


映画 ハゲタカでは、冒頭の新車発表シーンのセリフのリアリティが無い!と納得いかない私だが、

このドラマの遠藤憲一さん、いい!!!

いや、もともといいんですよ、あの方は。(←エラソーに言うな!)

個人的に、ハゲタカのあのシーンが納得できなかったにすぎない。


石田ゆり子さんも年相応のいい感じになっているし、余貴美子さんも相変わらずの凄み。

女性=若くてかわいくてきれい だけじゃないというメッセージも勝手に感じられて面白い。

だって、特にヨーロッパの映画やドラマみたいに40代以降の素敵な女性を上手く使ったドラマが極端に少ないのが日本だから不思議に感じていたのだ。


もちろん渡部篤朗もすごい。。。どちらかというとルックス的にも嫌いなタイプなのだが、やっぱり役者がいい演技をするとその才能には惚れてしまうなぁ。。。


なにより、痺れたのがおそらくこのドラマの根源となるエピソードであろう住本の子供時代の回想に使われていたBeethoven:交響曲第7番「第2楽章」だ。

ベートーベンは結局は幸せな作曲家だったのだとつくづく思う。

現在に至って、クラシックファンばかりでなくこんなよくできたドラマ(←まだ少ししか見てない癖に言うな!)にうま~く使われて、あなたを意識していないもしかすると、クラシックに興味のない人々にも知らないうちにインパクトを与えているのだから。。。


先週見た「劔岳 点の記」にもビバルディの四季(有名な春以外)が使われていたが、その使われ方は予定調和的で風景や状況ともとてもマッチしていたが、意外性もなく(そのようなものを求める必要はないのだが)すんなりと聞けた。BGMとしての正しい使われ方だった。


だが、外事警察でのBeethoven:交響曲第7番「第2楽章」の使われ方は、普段クラシックに親しんでいる私でも不意を突かれたというか、新鮮だったのだ。

こういうセンスのよさって、テンションが上がる。


外事警察、最初から見たかったな・・・。

とは言っても、NHKオンデマンドで見るほどの飢餓感は今のところない(笑)

でも、数十分、しかもなんだかよくわからない途中参加でもこれだけのことを思うドラマ、外事警察 恐るべし。