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今まで、水羊羹にさほど興味が無かった私は自ら購入してまでいただくことは無かったのですが、「まめ」の店頭で見かけ、そのあまりの美しさについ、購入してしまいました。
美しいでしょ~?静謐さすら漂っていました。
芸術的です。
この水羊羹を愛でて、そしていただいて思い出したことがあります。
かつてジョエル・ロブションさんがまだ自らその腕をふるっていらした頃、来日されるたびにそのお料理をいただきに恵比寿のシャトーにでかけたものですが、そのときいつも思っていました。
本物であって本当に美味しいものは、見た目も美しい、と。
決して、無理やりお皿をキャンパスに見立て・・・とかいった類の造形物としての美しさではなく、お料理そのものが本当に美しかったのです。
そして、そのあらゆる点において芸術の域にまで達しているそのお料理は、色々な意味で好奇心を満たしてくれるものであり、同時に「滋養」というコトバが頭に浮かんだものです。
更には、どれだけたくさんいただいても不思議なことに全く胃もたれがないのです。
経験上知りました。
超一流のお食事は苦しくなるほどたくさんいただいても全く胃にへんなインパクトを与えないものだと。
さすがに、和菓子だけで一時的に苦しくなるほどの量はいただきませんが、きっとこの水羊羹も胃に変なインパクトを与えることは決して無いだろうと思いました。
自分の知っている水羊羹の常識とは一線を画す滑らかさと、小豆の香り。
暑い夏にこそ美味しくいただける和菓子。夏を楽しむことができる素晴らしい作品です。
「参りました」と言う感じのお菓子なのでした。