今日はとても気持ちのいいお天気だった。
朝から外出しお昼過ぎまで所用やネイルサロンでのケアを済ませて、おやつのロールケーキをラ・ファリーヌ自由が丘店 で購入して帰宅。
ロールケーキのお供は、コーヒーで。
初めていただく「ペルー・オルキデア」のニュークロップだ。
豆を挽いただけでもフルーツのようなほんのり甘酸っぱい何とも言えない良い香りがする。
コーヒーの香りであって、かつそれ以上の芳香だ。
すっきりしていて、甘味も酸味も感じられ香りも良い。いいコーヒーに当たった。
調べてみると有機栽培だ。
少し前まで、かなりストイックなマクロビに近い食生活を送っていた私は有機栽培のコーヒーを探し求めていたが、畑まで明記されて作り手の情報がきっちりわかるようなスペシャリティコーヒーではなかなか見つからなかった。
最近はもっとゆるい食生活になり、味本位で買い求めた物が有機栽培だったりするので皮肉なものだ。(苦笑)
ロールケーキもコーヒーも大満足のテイスト。
気候も申し分なく快適。
あとは、聴覚に快楽を。(←どれだけ強欲なのか・・・)
ミハエル・プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団によるベートーヴェンプログラムをチョイス。
ずっと前に録画したままになっていたNHKの音楽番組だ。
音響については全く満足できないが、一般家庭でどれだけ頑張ってもコンサートホールでの体験をもってすると全く別物なのではなから期待していないからいいのだ。
2009年7月9日サントリーホールでの演奏だ。
1曲目は交響曲第7番。
のだめの曲とか、外事警察の主人公住本の幼少時代の回想BGM(2楽章のみ)というとわかりやすいかも。
これが、えっ?っと思うくらい良かったのだ。
初めて聴くタイプのベートーヴェンではあったが。
指揮者はあんまりやる気のない日本の大企業の取締役みたいな風貌と指揮ぶり。
動きもあまりないし。。。でも、オケがそのわずかな動きや視線、表情に反応して地味ながらも表情豊かな、しかし決してでしゃばり過ぎずなおかつ特に金管楽器が透明感溢れる素晴らしいハーモニーを聞かせてくれるのだ。
そのギャップがものすごく不思議だが、指揮者とオケの練習を通じての尊敬と信頼関係の賜物なのだろう。
続く5番も、よくあるようなハデな感じが全くなくベートーヴェンの泥臭さのようなものが全く感じられずちょっとびっくりした。たとえば、広上淳一さん(龍馬伝のテーマの指揮者)なんかだと、もっと激しく躍動的な指揮をなさるし当然演奏もそんな感じになるところだが。。。
ベートーヴェンの曲なのに、朗々と響く金管のハーモニーを聞いているとなぜかチャイコフスキーを思い出す。
このオケのチャイコフスキーもぜひ聞いてみたいと思ったりした。
重厚に響き合う弦楽器を聞いているとショスタコービッチも聞いてみたくなった。
不思議なオケである。いや、私の耳が不思議なだけかも。。。
アンコールは「アリア」。
一般的には「G線上のアリア」と呼ばれているあの曲だ。
これもこのオケのスタイルにとても似合っている選曲だった。
素敵な演奏を聞きながら食欲を満たし、引き続き読みたかったエッセイをパラパラとめくったり、そよ風をたのしんだりと、久々に心底リラックスできたような気がする。(←とても安上がり)
間もなく龍馬伝第3部が始まる。
これもあまり期待していないのだが、いい意味で期待を裏切ってほしい気もするなぁ。。。