龍馬伝 第27回 「龍馬の大芝居」
一応、録画ながらも日曜深夜に見たのだが、「一体どうしてくれるんだ???」というすっからかんな気持ちになったので、見ない振りして今日まで過ごしてきたのだが、やはりいつもその感想を楽しみにさせていただいている方々が揃って感想をUPされていたので、やっぱり読みたくなって。
って、いつも感想を書く動機が外圧。ってまるで幕末の日本みたいぜよ。(苦笑)
↓今日のWebニュースで発見
“福山龍馬”強し! 2010年上半期ドラマ視聴率TOP10出揃う
7月7日10時0分配信 オリコン
春ドラマの主要作品が最終回を迎え、2010年上半期のドラマ視聴率(単発ドラマ含む)がほぼ出揃った。1位は、歌手で俳優の福山雅治が主演を務め、新たな“龍馬像”を形成しつつあるNHK大河ドラマ【龍馬伝】(1月31日放送)の 24.4%となった。大河ドラマ初主演で維新の立役者・坂本龍馬を福山が演じるという話題性から、第1話から20%を超え、以降も高視聴率を維持。 2008年放送の『篤姫』以降続く安定した高視聴率で、改めて“大河ドラマ”というブランド力を見せつける結果となった。
見事1位に輝いた『龍馬伝』は、坂本龍馬の生涯を後に三菱財閥の礎を築く幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描いたオリジナル作品。風雲児・龍馬を文字通り体を張った演技で福山が好演。福山自身も「まるで若手芸人さんのよう」と語るように、泥にまみれる“汚れ役”も自ら進んで臨んだ。さらに福山のみならず、岩崎弥太郎役の香川照之、武市半平太役の大森南朋、龍馬の妻・お龍役の真木よう子など、脇を固めるキャスト陣の名演ぶりにも高い支持率。歴史好きの男性視聴者のみならず女性視聴者の支持も大きな要因となったようだ。
↑個人的には、「龍馬の妻・お龍役の真木よう子」の代わりに「吉田東洋役の田中泯」にしてほしい。
1月31日放送の第5回「黒船と剣」(真鍋斎さんの演出)の 自分の感想 を読み返してみたが、そこまでよかったと思っていたわけではないらしい。
で、今回 第27回の「龍馬の大芝居」は、龍馬伝始まって以来の最低視聴率17.3%。
視聴率とドラマのクオリティは必ずしも一致しないのは、ハゲタカでも証明済みだが(←我田引水)、今回のこの数字は、なんだか納得。
思い入れが無ければ途中でチャンネル変えてたかも。
なんか、薄味だったのだ。ちゃんとお出汁をとっていて塩分が控えめながらも・・・というのではなく、必要なうまみも塩分も足りていない単なる物足りない薄味。
1回分の殆どを最終回(半平太のね♪)である第28回に費やして、そこからお玉1杯分だけ第27回に取り分けて水道水で薄めたのか?
こんな美味しくないものを大量に飲まされるくらいなら、美味しいのを1杯だけでいいのにぃ。。。
と、半平太欲と食欲をいっしょくたにした感想をもつワタクシ。
別に大友啓史様演出だからと過剰期待していたわけではない。
残すところあと2回(←あくまでも半平太応援隊)なのに、落とし前をつけるどころか、わけのわからないエピソードがわんさか出てきてTV画面に向かって、「ここも要らん、あそこも要らん」と頑固老人状態だったワタクシ。
いいんですよ、ドラマなんだから。NHK様から選ばれて(頼まれて?)脚本を書いているわけなので好きなようになさって。それは当然の権利?ですから。(←私が言うまでもないことだ)
されど、ドラマなんだから「嘘」の世界を満喫させてくれなきゃ意味無いんじゃないでしょうか?
演じている役者さんたちも気持ちの収まりをつけるのが大変なのではないかと要らぬ心配をしてしまう。
先日のぶるーうぉーるさんのコメント に触発され、初回の自分の感想 を読み返してみると、希望に溢れていてうらやましいくらいだ(苦笑)
最近の感想は、あきらめの境地でよかったところと我慢ならないところ以外はスルーというスタンスだったが、それは最後までそうかも。。。
ってことで、今回もよかったところだけ。。。
【佐藤健君の以蔵コーナー】
拷問が始まってから一体何話進んだことだろう。ひっぱり過ぎだ。
いい加減あきてもいいようなものだが、佐藤以蔵から目が離せない。
さすがの後藤象二郎も以蔵の不敵さ、その迫力に思わずしゃがんだまま後ずさりしてズルっとこけそうになっている。(笑)
そして、吊るされながらも後藤象二郎を見つめる以蔵は化け物みたいだ。(←褒めてます)
きっと、象二郎の夢に出てきてることだろう。間違いなくそうだと思う。
もはや、不憫を通り越して迫力を感じさせるのがすごい。
薄味の今回の中でも、ここはしっかり素材のお味も良くて味付けも間違っていなくて大満足。
【大森南朋の武市半平太コーナー】
ヒゲボーボーで寝ていても、美しさを感じる映像。もちろん大森半平太込みで。
大友さんはやっぱり半平太をきれいに撮ってくれるのでウレシイ。(←小さな幸せ)
冨さんが床に寝ているところとの対比が悲しくも美しい。
そして、牢でもきちんとした居住まいの半平太。
着物もきちんと畳んでまっすぐ置いてあるし、袖口を押さえながら絵を描くさまは悟りを開いた賢人のよう。
また、ここでのBGMが素敵過ぎる。
バッハの無伴奏チェロ組曲から抜粋。
と言っても全曲覚えていない人なら信じるかも。ってくらいだ。
「それは、大殿様の御意志かのう。わしらが、こんなむごい仕打ちを受けるがは、すべて大殿様の命令ながかのう」
そうつぶやく半平太は、やはりキリストのよう。大殿様を神のように思って受け入れるしかないと思っているかのよう。
【坂本家にて】
ピエール溝渕さんが、みんなのヒーロー龍馬のためにせっかく非常にリスクの高い案内役を勤めて、そ~っと送り届けようとしたのにね。(笑)にもかかわらず、うるさい、うるさい、坂本ファミリー。(笑)
それにしても、ピエール瀧さんのあの「しーーーーっ!」の息を一定に保って長~く発声しているのって、感動した。(←そこかい!)やっぱり、ミュージシャンはすごいな~って。(笑)
坂本家のみなさんが相変わらず龍馬を大事に思っているのもわかるし、みなさん芸達者だが、なんか冗長すぎたな・・・。あ、つい文句を。。。
【岩崎家】
弥太郎の妻喜勢が、ど~いて弥太郎に嫁いだのかは龍馬伝の3大謎(←もっとあるだろう!)の一つだが、その謎に応えてくれるのはなぜかいつも大友さん演出の回。
今回も、弥太郎の母(倍賞美津子)が、喜勢が嫁いでくれたのは占いのせいだけではなく弥太郎の人柄だと言っていた。本当に占いだけ? と言うしつこい疑問にさりげなくフォローを入れてもらえたようでちっくとうれしかったぜよ。(←小さなシアワセ)
そして、本日のメイン行事「龍馬の大芝居」
「そこまでして、以蔵や武市さんを!」by香川弥太郎
「なんちゅう男じゃ!」byピエール溝渕
ってことなんですね。。。
ま、それはそれでイイッス。
と思っていたら、予告がすごい事に。
いつもは、予告はサラッと流して色々思い煩ったりしないようにしているのだが(だって、わざとらしい思わせぶりな編集が多いから本編を見ると腹が立つことが多いし)、今回ばかりはちょっとね。。。
白装束の半平太は素敵だったが、セリフがイカン!イカン!イカン!
そこだけでも腹立たしいのに、ドラマに引き続く龍馬伝紀行で史実の立派な武市半平太をしゃあしゃあと紹介するのってどういう神経なんだろう?
本当は素敵半平太にしたかったのに、任せた脚本家がそうしてくれなかったとでも言いたいのだろうか?
最後くらい、安らかにたのしませてほしいよ~ん。(懇願)