先日の津波警報と共に見た龍馬伝のチラ見感想 を書いたので、うっかりきちんと見るのも振り返るのも(←必要なのか?)忘れたまま、第10回になるところだった。
おーもり南朋画伯のイラスト も拝見しなくちゃいけないし、ますます忙しくなるから疲れた、寝たい、などと言っているばあいではない(←「その情熱は、どこから来るんです?」と、鷲津に聞いてほしい~)
ま、先日書いた通りで勝手に半平太応援隊をやっている身としては、やっと溜飲が下がる思いでしたわ。
しかし、ど~して大友さんにしかまとも(主観)な武市半平太が描けないのが不思議だ。
千葉道場の定吉大先生のお言葉。
「人は皆いつかは必ず死ぬ。だからこそ、死に甲斐のある生き方をせねばならん」
まっことその通りですね。死を意識してこそ、それと表裏一体にある生をリアルに感じることができるわけで。
そして、大河ドラマお得意の素敵人物の回想シーン♪(堺家定公とか・・・)
私の大好きな龍馬のお父上 坂本八平(児玉清さま)のお言葉。
「この世に生まれたからには、己の命を使いきらんといかん。
使いきって、生涯を終えるがじゃ。」
龍馬さん、がんばってね~(一応応援)
これからもちょくちょく回想シーン入れてくださいね~、NHKさん。
お母上(草刈民世)もぜひ出してほしいぜよ。
お佐那さまとのツーショットは、光の具合と言いBGMといいまるでホラー(笑)
龍馬の反応もホラー(笑)の被害者側そのものだ。思い詰めた乙女ってある意味怖いよねぇ。
半平太のお部屋は、とってもきちんとしていてドラマ初期の私の愛する半平太そのもののような静謐さも感じる。
龍馬がこの半平太の部屋を尋ねていたときの半平太が今回は一番好き
ここ数回の半平太のようにやたらと声を荒げることもないし、落ち着いた声でお話している。
龍馬がふらふらと、椿の花瓶を持ち上げて無造作に戻したり、柄杓で水を撒いたりと落ち着きのないのに比べ、半平太の素敵ぶりが引き立っていた。
龍馬と向き合って、大事な話を始めたのに椿が目に入って一瞬息を止めて、話しながらもきちんと椿の向きを整えるあたり、華道の心得が無意識レベルまで身についている人だ。
そんな半平太の素敵情報が、一瞬の半平太の動きで表現されていたりするのがたまらない(笑)
あとから、龍馬がわざわざ花を愛でる半平太のことを「鬼ではない」などと言うが、このシーンだけで十分現されていたから、私的にはちょっとくどいっていうか蛇足。。。(←大友様の演出に何を言う! あ、よく考えるとこの演出があるのにあのセリフがくどくどあるのがいけないんだからぁ・・・)
攘夷の会合での、桂小五郎のとりあえずの一杯を待っているときの、早く攘夷について議事進行したい半平太の子供がおやつを待っているときのような顔がたまらなくかわいい
そして、攘夷思想をリードしているのに自分の藩においての影響力があまりにも他藩のメンバーと違いすぎるのを、思い知らされたときのきょどっているかんじ・・・かわいい。
その後の龍馬を仲間になれと誘うあたりの、「も~ぉ~っ!」ってところも好き
もう、こんなに愛らしい半平太を見ることはできないと、戦線離脱気味であったがこの第9回ですっかり復活できた。やっぱり3人の中でも半平太が一番応援したいわ~。お願いだから大友さん、半平太をきちんと描き続けて~。大友さん以外の組み合わせだと無理みたいなので~~~。
そうそう、土佐っ子に久々に会ったので土佐弁について色々聞いたりしたのだが、龍馬伝は見ていないという。
え、最初は見てたでしょ???
どうしても福山龍馬が納得できないから無理なんだそうだ。
で、あの「透明感溢れる演技 by 某ハゲタカ廃人」が、大森半平太や、香川弥太郎を引き立てるのだと言うと、すごく受けてくれた。
「ちっくと、こんまいぜよ。」私の中で勝手にブームになっているこの3つの単語は死語だそうだ(笑)
シリアスな会議中意識せずに「こんまいことは、今論点ではないです」と言ってしまったわたくし。。。
なぜか、誰にも突っ込まれずにフツーに会議が進んでさみしいやら、恥ずかしいやら。。。
因みに、土佐っ子に広末加尾の真似をしてセリフを少々やって見せたら、現代土佐弁として全く違和感なし!と言われた。
山本琢磨を巡る一件については、幕末史ノーケアの私は初耳だったのだが、お茶の水のニコライ堂は一時期毎週のように眺めていた。突如現れる特徴的な教会をみて、東京って不思議だ~と思っていた。
そのニコライ堂がねぇ。。。出来心で窃盗&売渡しの罪を負った山本琢磨が、のちにロシア正教の日本初の司祭になるなんてすごい。見慣れた東京の風景も変わって見えるのはお得気分(笑)
それに、このお方、お墓は青山墓地。桜の名所だ。桜の時期はお散歩したりするが、お墓なのに座り込んでランチしたり夜は照明を持ち込んで酒盛りをする人々にいつまでたっても馴染めない。。。
今度お散歩のときに探してお参りしておこう。
この一件での半平太の複雑な揺れ動きや心の底での苦しみはもう、十分伝わってきた。
表面的に見ていたら単なる悪役かもしれないけど、半平太の分身ともいえる宮迫収二郎と佐藤以蔵の対照的な表現が実は表裏一体でそれは、半平太の心そのもの。半平太の苦悩を見事に現していた。
もちろん、大森半平太も抑えた演技ながらも筋の通った演技&脚本で見事に表現してたけど。
お部屋で荷造りをしながら龍馬とお話する半平太もとっても素敵。
婆様や奥様のことを気にかけるセリフをさらっと言うところも昔の半平太だ。
もちろん、龍馬を気遣っての土佐帰りの理由なのは明らかだ。
ダメ押しのように「花を・・・」とか言う龍馬の前で、椿の花を切り落とすパフォーマンスをやってのけなければならなかった半平太。
このあたりから被ってくる素敵なバロック調の弦楽器の調べと相まって切なさが胸に迫ってくる。
あ~、やっとゆっくり見たけど、やっぱりきになります、ピコピコする日本地図。
前回も言ったが、災害情報は公共放送の使命だし、たまたま自分が当事者ではなかったからと言ってこんなこと書くのはひんしゅくをかっても仕方ないが、あくまで録画の画面の話なのでご容赦を。
結構右下に顔がかかるシーンが多いのに気付いたりもしたけど、土曜日に録画してストレスなく見たいものだ。
あ、弥太郎については、前回ちらっと書いたのでもういい。
たまには、弥太郎以外でおなかいっぱいになりたいもん。