8.名代もつやき処 とん太
ドラマ ハゲタカ第3回で、芝野先輩と沼田さんが呑んでいた居酒屋
とん太前に到着し、とりあえず外観を撮影した。いわゆるガード下の赤ちょうちんだ!
普段はなかなか入りづらい感じのお店なのでこの際1杯だけということで入店。
すぐさまドラマ ハゲタカ第3回で芝野先輩が「これが俺の仕事なのか?」と暴れそうになった席を探す。壁面のメニューの貼り方や机の角度から位置を特定しかかったが、なにしろ3人ともドラマは2~3回しか観ておらず今までとは打って変わって自信なさげ(笑)
めぼしを付けた席が空いたとたんサクッと撮影。
「韓国キムチ」のメニューに覚えがある私。食べ物が絡むと少しだけ記憶力に自信が持てるあたりなんだか情けない。
場所のほかに、沼田さんがビールで流し込むと言っていたのは何だったのか?が思い出せずお二人にお聞きするもノーアイディア(笑)
上記については帰宅後早速第3回DVDを観て確認。席&「韓国キムチ」は正解。
あのメニューってえらくきれいだったのでドラマ小道具かと思いきや、全く同じようなものだった。
沼田さんがビールで流し込んだのはこれ。
「どこの世界にこれが俺の仕事です!なんて100%胸張って言えるやつがいるんだよぉ。どんな業種だってなー、大なり小なりやましいことや自己嫌悪で胸の奥がヒリヒリすることがあるさ。その胸のつかえを・・・」
会社員を長くやっていると自分の倫理観と業務命令の狭間で苦しくなることがままある。 私の場合はそうだが、もちろん当てはまる人もそうでない人もいるだろう。ドラマを初めて見たときからこのシーンは身につまされる感じ(まさにひりひりするような・・・)だった。
こういうタイプの居酒屋に来ることはないのだが、このご時勢でも全く禁煙とか分煙の仕組みが無く驚いた。煙の来ない席を選んだが、しばらくすると背中の席の方が吸い始め全く無駄だった(笑)ハゲタカの世界を堪能するにはスモーカーのほうがふさわしいってことなんだろうな、などと無理やり納得する(苦笑)
この間、3人で話していたことは文字にすると面白くもなんともなさそうなので省略するが、どうして生身の人間ではなく、わざわざ架空の人物(鷲津です)を好きになってしまったのかに尽きた。
完成度の高い作品の完璧な登場人物を好きになるというのはアニメなどと同じで、あくまでも作品あっての登場人物なのであり、その限定された世界でいかに想像(妄想というのが正しいのか?)して遊ぶかという脳内ゲームでしかない。
その脳内ゲームの素材を選ぶのもまた、嗜好という脳活動なのだからまさに思想・良心の自由の世界だ(笑)日本国憲法で、表現の自由と共に認められている個人が自分らしく生きる権利を保障する上での大事な条文だ。国家権力でさえ犯すことができないとして保障しなければ、いともたやすく踏みにじられやすい権利だからこそ存在意義のある条文だ。
賛否両論ある憲法だが、この点に関してはすばらしいと思っている。
客観的に見れば、おバカこの上ない今回のツアーであるが、脳内ゲームをより豊かにするための手助けにはなっているし、お互いの報われない想いを語り合うというのは思っていた以上のカタルシスなのであった。
で、とん太を後にして有楽町駅に向かっていたのだが、「これで1周しちゃいましたね。」などと話しながら「このまま進むと、鍛冶橋駐車場ですよね。」「やっぱり夜も見ておきたいですね。」とビール1杯ごときの勢いでどんどんハゲタカ欲がむき出しになってくる。
さすがにあきれられるかと思いきや、自然な流れで3人とも「じゃ、行きましょうか」ということになった。
9?丸の内鍛冶橋駐車場(夜)
そして、振り出しに戻って夜のあの駐車場を満喫。
昼間の車両もきれいになくなり、門もなぜか開放状態で無人だ。
やはり夜景でなければ雰囲気が(笑)
映画のように電車が通過するのも待ちたかったが、さすがにそこまでは時間がないのでここで解散。
銀座駅まで歩く途中のデパ地下でスイーツを買ってしまった私。
どんなにハゲタカ欲が満たされても、美味しいものは別腹なのを改めて自覚した夜であった。
おわり
長々とお付き合いくださった皆様、どうもありがとうございました。