テーマ:☆言寺
思い出したように君は訪れる
それはふとしたきっかけと些細な気まぐれ
コインを弾いたら裏が出た
いつもは開かないジャムの蓋が空いた
目玉焼きを焼きゃ黄身が二つ
だから僕の目の前に現れたのは
たったそれだけの事だろ Baby
女の子の心は山の天気の様にコロコロと変わる
さっきまで泣きべそをかいてたと思えば
今はもう1ホールものミルクレープにむしゃぶりついてる
雲の流れを菓子パンに例えたと思ったら
雨粒の数ほど溜息をつく
教えてくれよ 僕は君にとって何なのさ
大したことじゃないかもしれないが
僕はそれだけが気になっているのさ
君がサリンジャーに夢中だとか
髪の長さを何cm変えたとか
レタスサンドのトマトは嫌いとか
そんなの耳にゃ入ってこないよ
僕をもてあそんでどうしようってのさ
そうさ 君はやけに偶然を装いたがる
本当に聞きたい事はそれだけなのかい
遠くの空を見ていると
何色とも例えようのない色の小鳥達
無数に列を組み羽ばたいていく
奴等は言う 「フンを落とされないだけ有難く思いな」
秋空よりももっと沁みる孤独な影
教えてくれよ 僕は君にとって何なのさ
大したことじゃないかもしれないが
僕はそれだけが気になっているのさ
気づいてあげなよと 君の友達は呟く
眼鏡の縁の色が黒から紺になった
友達は間違い探しが趣味だったんだね
そんなのにゃ全く敏感じゃないのに
君の気持ちだけやたらとひっかかる