既にアラフィフの私。

随分長生きをしました。

その間、いろいろな人に出会い、迷惑をかけたりもしました。

人を助けたいと思って、自分なりに努力したこともあります。

実際のところ、相手には迷惑だったかもしれませんが。

女性型で生まれたにもかかわらず、愛情がよく分からないという

致命的な個性を持っていたので、周りの人々を困惑させることもありました。

実は愛情どころか、感情全般に疎かったりショック

まぁ、人というより、ロボットという方が適切だったりしました。

そして、ロボットなんだけれど、孤独を感じていたのです。

ロボット仲間はいないかな・・・、と。

 

一人、いえ、一体、同類に会ったことがあります。

正確に言えば、イルカとクジラの関係ではなく、

イルカとサメのような関係です。収斂して同じ形態になった的な感じです。

 

見た目すごくかっこいい青年でした。

彼は感情がないのではなく、感情の扱いがうまくできなくて

特に愛情を注ぐこと、受けること、そのバランスに苦しんでいました。

自然に自分の感情を表現できないのです。

それは、周りのことを思いやり過ぎてなのかもしれません。

感情を制限しなければならない環境で育ったのかもしれません。

私も、随分若いころに感情をフリーズさせました。

それは、生きていくために必要なことだったからです。

私は、その青年を「生き辛さ」から解放してあげたいと思いました。

私なら、彼の苦しさが理解できるとさえ思いました。

実際のところ、それは私の驕りでした。

私は彼を助けるつもりが、彼に頼ってしまっていたから。

たった一体の、仲間のロボット・・・、美しい才能ある存在。

彼がいたから、今私は生きていられます。