>原田だ。

ひろ、誕生日おめでとう。

おまえの誕生日を、またこうして祝えるってのは幸せだな。
自分の誕生日を祝ってもらうのも嬉しいが、やっぱり俺は祝う方がいい。
おまえが、俺のしたことで喜んでくれるってのが、一番嬉しいんだよ。

だからひろ。
今日は存分に、俺に祝わせてくれ。

祝いの品……ってほど大袈裟じゃねえが、贈り物も用意した。
渡すまでのお楽しみってことにしてもいいが、まあ焦らすほどの物でもねえしな。
椿の匂いがする香だ。この匂いを嗅ぐと、安眠できるらしい。
……最近、寝つきが良くねえとか言ってたからな。これでゆっくり休んでくれ。

他に、何か食いてえ物とか、欲しい物とかあるか?
遠慮なんかしねえで、何でも言えよ。
誕生日ってのは、傍若無人な態度をとったっていいんだ。特に、おまえみたいに普段真面目なやつはな。

とりあえず、街に出るか。
すぐには思いつかなくても、歩いてるうちに何かしたいことが見つかるだろ。

この文を読んだら、そのまま部屋で待っててくれ。
俺が迎えに行くからよ。


ひろ。
今年も、俺の傍にいてくれてありがとな。
来年も……いや、いつまでも、俺に誕生日を祝わせてくれ。

原田 左之助