今朝まで私は何故マイケルにあんな事をしてしまったのかと自問自答を繰り返していた。
好きなのに何故?
好きなのに何故?

今回の事は例えてみれば、好きだよと言いながら彼をザクッと切り付けて逃げたような感じだ。
何故私はそんな事をした?
今までそんな事をした記憶はない。

そう考えていたら、ある事に気づいた。

例えば、親子がいたとして
その親は精神的な苦痛を子供に与え、夫婦喧嘩もしょっちゅう。
それを目の当たりにした時、子供はある矛盾にぶつかるそうです。
「お母さんお父さん大好きなのに、嫌い」「嫌いなのに好き」
その矛盾に長年苦しむ子供は大人になって暴力的で心に怒りを溜めるような人間になるそうです。
嘘かほんとか分からないけど。
だから治療で「実は両親が嫌いだった」という事に気づかせると症状はよくなってるそうです。



好きなお母さんなのに刺しちゃった。

よくドラマなどで見かけるけど、これは深層心理に憎しみがあるからではなかろうか?

と思った。

今回の事、それと似ている。
好きだと思ったのに、マイケルに対してひどい事をした。
それはもしかして2年前付き合ってた時にされたひどい仕打ちがまだ私の心の傷として残っていたからなのでは?
と。

私、彼の事が嫌いだ。まだ恨んでるんだ。

って思ったら、矛盾してた気持ちが一致した。同時に自由になった。
今まで、彼が私を好きだと言ってくれるし幸せだから、嫌いって思いたくないって思ってたんだと思う。
でも嫌いでもいいんだよ。と自分に言ってみたら、気持ちが一致した。
そうか、私は実はマイケルの事が大嫌いだったんだ。

そう思うと同時に軽くなり、これから起こるであろうたくさんの事に期待とパワーがあふれてきた。

自分を受け入れたんだと思う。
なぜこの事がやってきたか。悲劇がやってきたか。
それは自分の深層心理を受け入れる為だったんだ。

やっとこの部屋に私の悲しい思い出全て置いていく用意ができた気分だ。