ムササビの星空ノート -36ページ目

過去帖から 勇気を貰う

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十数年前、妻が癌で急逝してしまった時、

私は実家にある仏壇の過去帖から勇気を貰った。

過去帖にはその家で亡くなった人の名前と命日、享年が記されている。

百年以上前から残っている我が家の過去帖。

会ったこともない人の名前が何人も何人も記されている。

でも、その中の誰ひとりがいなくても
私はここに存在していなかった。

私には 大切な人たちだ。



150年前.
我が家の先祖たちを未曾有の悲劇が襲った。

幼い子供たちが僅か数か月のうちに、何人も何人も 命を落とした。

原因はわからない。

何が起きたのかもわからない。

私の祖母が生まれる半世紀も前のことだ。

おそらく流行り病か何かだったのだろう。

毎月のように葬儀を出したらしい。

まだ年端もいかない子供たちばかりの葬儀。

涙の乾く間もない葬儀だったに違いない。

中にはまだ名前すら無い赤子のことも記されていた。

その当時の先祖たちの心中を思うと目頭が熱くなった。

我が子を失う親の気持ちはどんなに辛いものだっただろう。

もしかしたら、我が子の後を追いたいと思ったかもしれない。



でも、私は今 ここにいる。



それが深い悲しみの中から
先祖たちがたどり着いた答えだ。

残った命を次の世代へと繋いでくれた。



妻の新盆の時、

私は 過去帖を 幼い娘と息子に見せながら、このことを話して聞かせた。

「お母さんが死んでしまって、悲しいのはお前たちだけではないんだよ」

「私たちは こんな辛いことを乗り越えて
命を繋いでくれたご先祖さまたちの子孫なんだよ」

幼い子供たちが そのことをどこまでわかってくれたかわからない。


私は自分自身に言い聞かせたのかもしれない。



今年もお盆がやってくる。

この一年、無事に過ごせたことをご先祖さまたちに感謝して報告する季節だ。

亡き妻も 子供たちを見て 目を細めてくれるに違いない。

ススキの風が涼しい

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今朝の山からの帰り道。

朝方、いつもより長く仮眠したら、辺りはかなり明るくなっていた。

つい最近まで咲き誇っていたヤマユリは すっかり姿を消して、リョウブの花の盛りもかなり終わっていた。

ヒグラシの啼き声も微かになって、かわりに コオロギや カンタンの声が あたりを包んでいた。

いつの間にか ススキが穂を伸ばして、風に揺れていた。


また亡き人が還ってくる季節だ。

NGC 1501 に ドキドキ!

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オイスター星雲のニックネームを持つ、惑星状星雲NGC1501

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これがたまたま18W2彗星の近くに見えている。

集光度は全然違うけど、見ようによっては、バースト直後にも感じる。

これは600ミリ、ノートリミング画像。

なんだか大きさも明るさも18W2に似ている。

今朝、18W2を撮影しようとして、方向を誤ってしまった。


目が点になった。

彗星のバースト直後かもしれないと思った。

手元の資料を照合する間の数分間。

・・・ドキドキした。


これだから、星はやめられない。