金属の異物 (調理器具のタワシ編)
金属タワシの特徴って?
こんにちは、異物検査員です。
金属の異物として混入しやすいものには、調理器具や洗浄器具由来のものが多くあります。
そこで本日は、金属タワシ のご紹介です。
金属タワシの特徴
例えば、こういうステンレスタワシの場合。
タワシの金属を拡大すると、こ~んな幅広いテープ状なんです。
←タワシの金属を拡大したもの。
ザルやその他の調理器具には、このような幅広い金属はほとんどありませんので、
見た目だけで金属タワシだと推測することが可能です。
また、金属のタワシにも色んなタイプのものがありますよね。
写真のようなモコモコタイプの他に、フワフワしたスチールウールタイプとか、かなりガッチリしたタイプとか。
そういう市販の商品と金属テープの形状を比べて、
本来の形がどういう形状なのかを推測することもできます。
それから、食品の製造場所で金属タワシをお使いの場合は、
そのタワシと異物の形状を比較することで、
製造場所でお使いの金属タワシの一部なのかどうかを推測することができます。
・・・とはいえ、これはあくまでも、
「工場で使っているタワシの可能性があるねレベル」 ですけどね (^-^;)
厳密に比較調査を行う場合は、蛍光X線分析装置やEPMAなどの機器分析を用いて、
金属の元素組成や元素比を調べることで、より信憑性の高い結果を得ることができます。
金属タワシの混入場所
「異物」 と 「製造場所で使用しているタワシ」 の比較検査を行うとですね、
結果が一致、もしくは類似している場合がほとんどなんです。
ということは、製造場所で混入した可能性が十分考えられますよね。
だから、こういう金属が異物として発見された時点で、製造場所や洗い場の見直しが必要となります。
でも、異物検査員の経験上、ほんの数例だけではありますが、
幅や厚さがまったく違っていたり、元素成分が明らかに異なっていたこともあるんですよね。
そういう結果が出ると、異物は食品工場、搬送中、販売先、ご家庭、
いずれの場所でも混入する可能性があるということを、忘れちゃいけないなぁ・・・って思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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