いぶちゃんに話しかけると、お口をモソモソと小さく動かして、一生懸命返事をしようとしてくれます。


これは赤ちゃんの頃には全く見られなかった反応で、昔では到底考えられなかったこと。


数えきれないほどのカワイイオブザイブの中でも、最も愛おしい瞬間です。





眠っているときは、呼吸器に等間隔で深く同調し


起きているときは、ヒッヒッフーと小刻みにリズムを刻んでみたりする


ご飯を注入すると フッ と吸気時間が長くなり


不快なときは カッ! と小さく喉を鳴らして怒ることも






言葉を話せないいぶちゃんにとって、呼吸はきっと感情を表す言語のようなもの。


大多数の人にとってはそうじゃないから、どうしても"普通"ではないと定義されてしまうけど


普通とか、普通じゃないとか、そんな訳の分からない事はもうどうだってよくて。


言葉だけがこの世のコミニュケーションツールではないということも、


この子の親になって初めて知ることが出来ました。






もう4〜5年になるだろうか。


いぶちゃんに話しかけるときはいつも、いぶちゃんの頬っぺたに私の唇を当てながら、話すようになりました。


最初はただくっ付きたかっただけだったのに、いつしかそれが私達の当たり前のコミニュケーションに。


唇を直接あてることでより振動が伝わるだろうし、密着できて私も幸せという、いいこと尽くめなのです。


話しかけるというよりは、可愛すぎてもはや吸ってる(笑)






私が話しかけて、それに答えるかのように、お口をモソモソと動かして反応してくれる。


相手が何を伝えようとしているのかが分からないのは、いぶちゃんも私もお互い様で。


だけど言葉の温度や雰囲気はしっかりと伝わっていて、互いに伝えたいことはいつも同じだと思っています。


ママはこれからもずっと、溢れんばかりの愛を伝えるよ!






いぶちゃんがお口をモソモソと数ミリ動かしてくれるだけで、この5年と9ヶ月の全てが報われます。


それは瞬きをすると見逃してしまうほどのほんの僅かなもので、


周りからしてみれば、この数ミリはゼロと同然のようなものなのかもしれません。


だけど私たち家族にとっては、この数ミリに、長年積み上げてきたものの全てが詰まっています。







猛暑でなかなか外にも出られないから、せめて夏らしいことをと、昨日の夜に花火をしました。




去年も父と娘の全く同じ光景を見たけど、いぶちゃんはその時より一回りもニ回りも大きくなっていて


一生懸命成長を重ねてきたんだなぁと思うと、心に染み入るものがありました。





これからも1ミリ1ミリ、みんなでゆっくりいこう。


6回目の夏も思う存分満喫しようね。