もう4年以上前の話になりますが、昔NICUへと向かう車内で、よくこんな会話をしていた事がありました。



パ『歳とったら夫婦でラーメン屋とか憧れるわ。』


マ「そんな簡単なもんじゃないやろ。そもそもあんたネギも切れんやんか。」


パ『醤油系やな。』


マ「いや、豚骨がええな。」


パ『店の名前何にする?』


マ「…………麺屋…こいぶ!」

(こいぶとは、ばあばがつけた当時のいぶちゃんのあだ名)



パ・マ『ださ!!笑』






片道約70km、心身ともに疲労が積もり、NICUへと向かう道のりはいつもどこか気持ちが重たかったけど、


妄想上の麺屋こいぶ話はその後幾度も道中で話題に上がる事となり、束の間でも笑うことの出来る時間は、ほんの少しだけ心を休められる時間でもありました。





そもそもその時、車内でラーメンの話が会話の中に出てきたのは、5年程前のいぶちゃんの妊娠中に、私がラーメン作りに凝っていた時期があったから。


そんな本格的なものではなく、創味シャンタンに頼った簡単なものですが…


ラーメン好きの夫に美味い!とおだてられ、気を良くした私は、当時よく休日のお昼ごはんにラーメンを作っていました。





いぶちゃんが生まれてからは当然そんな余裕もなくなり、そのうちにラーメンを作っていた事さえ忘れてしまっていたけど、ふと思い出し懐かしくなって、久しぶりに作ってみることに。





急遽だったので中華麺がなく焼きソバ麺(笑)


味の素の冷凍餃子に半ライス付き。


本当は半チャーハンにしようと思っていたのに、夫に何かイラっとした事があり、『チャーハンから格下げ!』と吠えて白ご飯になった次第です。





麺屋こいぶ、5年ぶりに営業再開!


あの当時のラーメン話は、人生のどん底の中でのただの現実逃避のようなものだったのに、いぶちゃんのいる家でまたあーだこーだと笑いながら、こうやってラーメンを食べられる日が来るなんてね。


何年かぶりで何だか味がパッと決まらなかったので、麺屋こいぶの名にかけて、しばらくは試行錯誤をしていきたいと思います。