いろんなを乗り越えてきた今、良い意味で?人生に開き直っている私ですが、一つだけ乗り越えられてなかったことがありました。
それはいぶちゃんの妊娠中のことを思い出すこと。
もともと胎動は強い方ではなかったけど、それでもポコポコと元気にお腹の中で動いていたいぶちゃん。
生まれてからは一度も動く姿を見ることが出来ないなんて、まさかあの頃は想像もしていませんでした。
体重管理も完璧にしていたつもりだし、もちろんお酒やタバコは一切しておらず、当然主人も非喫煙者。
母子手帳のチェック項目も初期からずっとマイナスばかりで、通っていた産院の先生からは
『バッチリ!教科書のお手本通りです。』
と毎回言ってもらえるほど、完全なノーマーク妊婦でした。
常位胎盤早期剥離(早剥)を起こす一大要因として妊娠高血圧症候群がありますが、私の場合はむしろ血圧は低い方で、全くの原因不明。
交通事故に合ったようなものだ
変えられない運命だったんだ
これは神様からの使命なのかもしれない
当時はそう思わないとやってられなかったけど、それでも何がいけなかったんだろうと自分を責めてしまうのが母親のさが。
検診の帰りにソフトクリームを食べたのがいけなかったのか?
34週まで働いていたのがいけなかったのか?
江戸時代の人でも無事に生んでいるんだから、私だって無事に生めるはずだと思っていたのがいけなかったのか?
とにかくお腹の中で元気に動いていたいぶちゃんを思い出すことは、何より辛いことでもありました。
NICUGCUのある新生児病棟は産科病棟と隣り合わせなので、毎日のようにお腹の大きな妊婦さんとすれ違い、そのたびに身体が震えるくらい辛い気持ちに。
いぶちゃんの妊娠中のエコー写真も、クローゼットの手の届かない所に、ずっとしまってありました。
それから時は経ち
二人目の妊娠が分かり、エコー写真を手にしたとき、うれし涙と共にこれまでのトラウマや辛かった気持ちが少し薄れ、
これを機にもう一度、いぶちゃんのエコー写真と向き合ってみようと思いました。
それまで使っていた産院のマタニティーアルバムを破棄して、新しいものを用意し、一枚一枚想いを馳せながら貼り直していると、辛くなるどころか不思議とどこか幸せな気持ちに。
あぁ、いぶちゃんったらこんなに小さなお豆さんだったのに、今ではとっても大きくなって…
このエコー写真ではこんなに鼻が高いのに、今はちょっと鼻ぺちゃじゃない?!
なんて一人で笑ったりして、どうしてこれまで勝手に辛くなっていたんだろう、もっと早く手をつければよかったなと反省しました。
いぶちゃんからすれば、
どうしてエコー写真見てくれないの?
とっても可愛いでしょ?
って思ってたよね。
ママの宝物がまた増えました。
写真は生後3日のいぶちゃん
はげちょびんで可愛いな。