地元に3日間だけ帰っていたので、小児慢性特定疾病の利用薬局の追加をしておこうと、庁舎へ手続きに行ってきました。


市役所の保健師さんとは常日頃から連絡を取っているけど、庁舎の保健師さんと会うのはその日が初めて。


手続き自体は10分程で終わるものでしたが、結局1時間近くいろいろとお話を聞いてくれました。





ここの管轄内で、呼吸器をつけた在宅看護が必要な小児の子はどのくらいいますか?


との私の問いに、


一例もありません… と保健師さん。


言葉が見つかりませんでした 





市町村単位ならともかく、庁舎となると結構広い管轄のはずなのに…


たしかに県の中心地に比べたら人口は少ない地域であるけど、例えそれが過去の事であっても、2~3例はあるんじゃないかな…と思っていた私の考えが甘かったようです。





伊吹の状態や私の話など細かくメモを取ってくれ、慎重に言葉を選びながらお話をしてくれるのが伝わってきました。


目を赤くし、返事してくれるその声は時々震えていて。


何か困っている事や力になれる事があればいつでも連絡して下さい、多少難しい事でも出来る限り動いてみますと名刺を頂きました。


県の職員となると正直お役所仕事のイメージが強かったけど、心の底から掛けてくれる言葉と、温かい気持ちが本当に嬉しかったです。






庁舎だけではありません。


主なバックアップ先となる町の福祉保健課の皆さんにも、本当に助けられています。


自治体としても医療ケア児の受け入れが初めてなので、退院までまだかなり期間があるにも関わらず、今からいろいろと積極的に動いてくれていて。





どうしても5時までに間に合わないと言ったら、わざわざ担当者さんが一人残って待ってくれていた事もありました。


乳児健診や親子サークルなどの子ども関係のお知らせも、課の配慮なのか一切届いたことはありません。


本来なら生後1カ月の自宅訪問の際にもらえるはずだった絵本2冊も、伊吹ちゃんに読んであげて下さいねと、後日個人的に渡して下さいました。


退院するまでに一度伊吹ちゃんに会って直接状況を把握したいので、町から2~3人で面会に行ってもいいかと病院に連絡もあったそうで、ここまで熱心な自治体は初めてですよと先生方もみな驚くほど。





こうして手を差し伸べてくれる人達がいる。


それは自治体だけじゃなく、主治医、看護師さん、心理療法士さん、ソーシャルワーカーさん達もまた同じ。





それでもやっぱりどうしても、孤独を感じてしまう時もあるけれど…


差し伸べてくれたその手を決して振りほどいてしまわないように、私もまた必死にしがみつき、伊吹とパパと一緒に、一つ一つ乗り越えていかないとね





感謝を忘れない心。


伊吹から教わった大切な事の一つです。












いぶ、ママねいぶのおかげでとっても成長させてもらっているよ。


毎日いろんな事にありがとうって思えるの。


こんなんじゃなかったはずなのに、いぶが生まれてきてくれて、本当に変わったんだよ。 


どうかこれからも、側でいろんな事を教えてね。




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