お彼岸が明け、本日地鎮祭を執り行いました。


雨の予報がお天気にも恵まれて





伊吹を迎え入れるため、家を建てようの決めたのは、まだ状況を受け止めるだけで精一杯だった生後1ヶ月のとき。


それから住んでいた家を解体して更地にし、同時に間取りを考え、ショールーム見学、設計士さんとの話し合い、地盤調査、銀行の手続き。


その間3つの手術があり、通常では考えられない精神状態の中での進行でした。





本当に本当に大変だったけど、やっと地鎮祭を終えここまできたんだなぁと思うととても感慨深いものがあります。


完成は夏頃。


いぶちゃんを迎え入れるための、素敵なお家になりますように







地鎮祭を終え、午後から病院へ。


定期的に設けられる病状説明の日でした。


シャント術の考察、低酸素脳症から来るてんかん発作、今後考えられる合併症、今の落ち着かない体調のままでは退院も厳しいこと。


初めて主治医の口から聞かされる単語もいくつかあり、改めて現実の厳しさを確認することとなりました。





空気はどんどん重たくなり、話の内容は、“ いつか来るその時 ” について…





いつか伊吹を見送らなきゃいけない日が来てしまうという事ですよね?


という私の問いに一言、主治医から『はい。』と返ってきました。






重かったなぁ… この一言が。


あの優しい先生が、どんな思いではいと返事をしたんだろう。





今生きてくれている事自体が奇跡なんだと頭では分かっていたつもりなのに、いざ改めてはっきりそう言われてしまうと、辛いとか悲しいとか、そんな言葉なんかじゃ表すことが出来ない。


覚悟なんて、一生できないよ。


できるはずがない。


自分の命なんかよりずっとずっと大切な命なのに。





『なぜ』『どうして』は、絶対に言わないと決めている言葉。


でも…





なんで… 伊吹なんだろう。


どうしてこんな思いをしなきゃいけないんだろう。


私が想像できる限り、自分の子どもがお空に旅立つ以上に辛い事なんて、何一つ見つからない。


誰しもがみんな、当たり前に妊娠出産し、当たり前に我が子の健やかな成長を見届ける。


それがどれだけの奇跡の連続の上に成り立っている事なのか、分かっている人はほんの一握り…






いぶちゃんとお家で暮らしたい。


必死に這いつくばりながら毎日を生きているんだから、もし神様がいるのなら、そんな時間を少しくはい与えてくれてもいいんじゃないかと思うのです。





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