あの日2回も病院へ行っているのにどうにかならなかったのか…


早剥は予測不能で病院は何も悪くない、そう思い込み気持ちに蓋をし続けながらも、ずっとモヤモヤしていた二カ月半。


しかし今日、そのモヤモヤが一瞬で不信感に変わる出来事があったのです。





出産一時金の余りが、一万円ほどわたしの口座へ払い戻されると協会けんぽから通達が届きました。


貰えるものはありがたいけどおかしいな、出産一時金の42万以内には収まらなかったはずなのに…





収まるどころか転院する際、14万円を追加で支払っています。


= お産にかかった金額は56万円


お産の次の日には転院になり一泊しか入院していないけど、もともと安い病院ではないし、緊急帝王切開という事もあってこの値段なんだろう。


結果伊吹の命が助かってこんなの安いものだと特に気にも留めていなかったし、実際のところはお金の事なんて気にかける余裕もありませんでした。





でも協会けんぽから届いたその通達には、お産の合計費用が41万円と記載されていました。


あれ、56万じゃないの?


追加で支払った14万は一体何のお金?


じゃあ戻ってくる1万円は何の差額?





頭が?でいっぱいになり、勇気を出して産院に電話をする事に。


もう二度と関わる事はないだろうと思っていたので、本当は電話もしたくありませんでした。


それなのに…





すごくすごく、ずさんな電話対応。


忙しいのかこちらの言葉を遮るようにハイハイハイと受け流され、その態度に怒りを通り越してただただショックを受けました。


もちろん私は丁寧に話をしたし、傷つきたくなかったので先手を取って、10月28日に早剥で緊急帝王切開をした者だいう旨も伝えていたのにも関わらずです。





別に気遣う一言が欲しかったわけではないけど、せめて丁寧な言葉で、最低限の対応が出来ないのでしょうか。


調べてから診療時間が終わる3時にまた連絡しますと電話を切られ、呆然となっている私を見かねて、母がブチ切れてまた病院に電話を入れました。


『3時と言わずに今すぐ調べて連絡をしろ。あの日娘がどんな気持ちでお産をしたのかあんた達には分からないのか。』


すると手のひらを返したようにひた謝りし、またすぐに折り返し電話がかかってきました。


そして更に唖然とする事を聞かされたのです。






“ 追加で支払った14万の全額返金 ”


開いた口がふさがらないとはまさにこの事。





その14万円は伊吹にかかったお金らしく、新生児の医療費免除が適用されるらしいのです。


それを伝え忘れていたようで大変申し訳ありませんとひたすら謝られましたが、もう力が抜けて返事をするのにも精一杯でした。


こちらから連絡しなければ気がつくこともなく、そのままになっていたのでしょうか。


当然お金が返ってくる事には1ミリたりとも喜びなんて無く、怒りと悲しさしかありません。






10カ月ずっと先生含め病院を信頼していたし、伊吹を取り上げて頂いたこと、本当に感謝しています。


だけどあれから二カ月半、私達夫婦と周りの家族がどんな気持ちで毎日を過ごしてきたのか、伊吹が毎日をどれだけ必死に生きようとしているかなんて、もう関係のない事なのでしょうか?





保険か何かの手続きで主人が再度病院を訪ねた際、助産師さんが『私達に力になれる事があれば何だって言って下さい。』と言ってくれました。


転院した今そちらができることと言えば、心のケアでも体のケアでもなく、その後の事務手続きくらいなのではないでしょうか?





無機質に何千枚も印刷されている、コピー文が書かれた年賀状を送ってくる暇があるくらいなら、きちんと最低限の事務手続きをしてほしかった。


この件ですごく体力を消耗したし、精神的にも本当にしんどい思いをしました。






でも、怒ってる暇も落ち込んでいる暇もないのが現実。


気持ちを切り替え、明日は伊吹に会いにいく。


笑顔いっぱいで過ごして、そしてまた充電してこよう。


いぶちゃん、早く会いたいな