1201 10月11日土曜日は豊島逸夫氏のフォーラム に行ってきました。豊島氏といえば、運用をそれなりにしている人なら知らない人はいない、金の専門家です。スイス銀行で金の運用を長年やって実績を上げた人なので、フォーラムの内容は主に初心者向けだったものの、ところどころに為になる言葉がでてきます。前にブログに紹介していたような”buy on rumor, sell on news”(噂で買って、ニュースで売れ)とか、「相手が売りたがっている時に買って、買いたがっている時に売れ」などはその通りとしかいいようがありません。アメリカの企業の中には明らかに売られすぎの銘柄も散見できるので、こういう銘柄を日本企業は買っておくべきです。かつて日本の平成バブルが弾けた時に、外資のハゲタカファンドが日本企業を買い叩いたようにね。彼らはその後「濡れ手に粟」の利益を手にしました。
1202 この日参考になったのは本題の金価格の今後の動向についてです。もちろん、将来のことなんて、そんなことが分かる水晶玉などあるはずはありませんから、あくまで「未来予想図」です。だから用意されているのは、上がるシナリオと下がるシナリオです。上がるシナリオは「ドル離れ、新興国の成長維持、信用リスク収束せず」で、下がるシナリオは「*スタグフレーションとドル復活」です(*スタグフレーションとは、景気が下がり物価が上昇する「最悪のシナリオ」のこと)。
で、私の予想図は「両方ともあり」です。つまり、金は下がってから、上がるということです。これだけの金融危機だから、世界経済は1929年以来の大恐慌を迎えるでしょう。その意味でスタグフレーションを迎えて、金は一時的に下がるでしょう。ただ、米国経済は停滞するので、ドル離れは進行するうえ、信用リスクは簡単に収束しないから、金は中期的には上がるでしょう。プロならボラティリティが高いのだからオプションを組めばよいしアマチュアは大きく下げた時に無理のない範囲で買って中期保有するのがよいでしょう 「まだはもうなり、もうはまだなり」という株式投資の格言は一般知識として知られてますが、前者は上げている時、後者は下げている時にそのまま当てはめればよいということです。株式投資の格言にはウソも多く含まれていますが、これは的を射ている格言だと思います。
世界経済は金融商品は信用できなくなったため、現物回帰しています。こういう時は現物に近い金を一定の割合で保有しておいたほうがよいでしょう。
そうそう、10月12日日曜日はダイバーの飲み会で終電を逃してタクシー代が約4,000円かかりました。仕事での運用は億単位の損失をだしても平気なのに、自分の懐になるとたかだか4,000円の支出で損をした気分になる(笑)。これを「保有効果」といいます。平たく言うと、自分のものになると、経済価値は高くなると感じるということですね。現実の経済は理論などではなく、感情で動いているということ を改めて感じました(笑)。