民間薬 便秘の改善 ジュウヤク ドクダミ

 

便秘の不調は、暮らしの中で生まれます

 

 「おしっこ・うんちを我慢した」

 

 「過食、少食」

 

 「食のかたより(野菜不足、辛味食品過剰、冷飲食物の過剰など)」

 

 「ストレス(腸の運動抑制)」

 

 「元気の消耗」

 

 「寒さ(寒さによる身体循環トラブル)」

 

 それら様々な理由で、便秘が始まります。

 

 

 

 便秘のない暮らしを目指す時、上記の改善・防御を行います。

 そしてとても大切なのは、朝食です。

 

 まず、必ず摂るようにしましょう。

 

 そして、温かいものを摂るようにしましょう。

 (トースト・生野菜・ヨーグルトでは温かくなりません/せめて食事の最後に、温かいお茶かスープを飲みましょう)

 

 食後、余裕の時間をとりましょう。

 (それが腸の蠕動運動を促し、自然なお通じにつながります/食後リラックスし、トイレ・便座に座る習慣をつける)

 

 そうすると、定期的な便通がつきやすくなります。

 

 それを習慣にすると(当たり前の姿にすると)、便秘で悩むことは極めてまれになるでしょう。

 

 

民間薬① ドクダミ ジュウヤク

 

 

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ドクダミ ジュウヤク(民間薬①)

ドクダミの花(医薬品名:ジュウヤク・十薬)

 

 

 民間薬が、便秘の改善に力を貸してくれます。

 (それは、サプリや食品ではありません。医薬品として、厚生労働省に確認されています)

 ※漢方薬も良いものですが、今回は民間薬を取り上げました。

 

 もちろん民家薬(漢方薬も他のサプリも含め)を飲んで治療している時も、前述の生活の注意・改善を行います。

 生活習慣の見直しこそが、便秘を治す根本的な方法です。

 

 

 便秘改善のための民間薬として、まず紹介したいのは、ドクダミです。

 ドクダミの医薬品の名前は、十薬・ジュウヤク です。

(医療機関で販売扱われる医薬品としては、ジュウヤクと記されます。ただ、ドクダミと併記されていることが多いです。お茶屋さんやドライブウエイなどで販売されるのお茶としての製品名にはドクダミと記され、ジュウヤクとは書かれません/法律的分類の問題でそうなっています)

 

 

 ドクダミ(ジュウヤク)の葉・茎・花の乾燥品 12gに、水600mlを加え煎じます(加熱し、煮ます)。

 10~20分煎じ、液量約400mlにして(液量2/3)、得られた液(だけ)を、1日量として、3回に分けて服用します。

 

 ダイオウ・センナなど強い下剤とは異なり、身体をいたわりながら快便に導くため、1日3回の服用が、製品効能に記されています。

 1回飲んだだけで下痢をするかたもありますし、飲んでも4・5日便通が戻らないかたもあります。

 量を自分の合うように調節し、加減願いただきたいものです。

 (医薬品の服用量調整は、医療の資格者に相談ください)

 

 

 

ドクダミ(医薬品名:ジュウヤク、十薬)の薬性

《薬 性》性味:辛、寒   効能:清湿熱、消癰腫

《用い方》肺膿瘍の、常用薬です(その際には、乾燥品ではなく、生を使用します)。

※抗菌、抗ウイルス、利尿に、役立つとされます。

 

【 製品 効能 】便秘、尿量減少、便秘に伴う吹出物

 

※排膿にもドクダミは用います。

 ただその時は(排膿のためには)、生の葉を用いる必要があります。

 蓄膿なら、生の葉を、鼻の穴の中に入れる方法をとります。

 (乾燥品では、いけません)

 

 

 

ドクダミ ジュウヤク(民間薬①)

ドクダミ葉・茎の乾燥品

(これは医薬品基準で加工されたものなので、ジュウヤクと表記されています)

 

 

 

⇒ ドクダミの花が咲き始めました(2022年5月15日)

 

⇒ 薬草の写真館・詩を添えて(白と黄の十字架、ドクダミの花)2021年5月15

 

⇒ 薬草・漢方講演会 あいち健康の森薬草園(2021年5月7日)

 

⇒ くさい? くさくない? ドクダミの不思議(薬草の歳時記)2020年5月21

 

 

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ドクダミ ジュウヤク(民間薬①)

 

【 ドクダミ(ジュウヤク) 雑記 】

 

 

 ドクダミは、白色と黄色の花。

 素朴で愛らしい印象。

 それは6月頃に咲き、町の住まいの周りでも見られます。

 

 空地・日陰・湿地などで、群生する姿を見ます。

 (湿り気のある、半日陰を好みます)。

  

 良い薬草になるのですが、ガーデニングを趣味にされる方がらすると、まゆをひそめる敵なのでしょう。

 わたしの庭に不要と引き抜いてみても、根が途中で折れやすく、地中に残った根から再生する。

 不死身の、ド根性植物です。

 

 花に誘われ、ハート形の葉に触れれば、独特のにおいが手に移ります。

 生臭いにおい、いやだと感じる方が多いものです。

 毒をためている様に思われるため、「ドクダミ(“ドクダメ・毒矯め”が転じたもの)」の名がついたとされます。

 実際には毒を含まず、食べる事も出来ます。

 

 

 ドクダミは臭(くさ)いですか? 

 ええ、その通りです。

 葉・茎・根に至るまで、生臭いにおいを持ちます。

 そして、それに手で触れると、くさいにおいが移ってしまいます。

 

 イヤですね。

 しかし、ドクダミの、匂いを消す方法があります。

 葉・茎・花を、いったん乾燥させれば良いのです。

 

 乾燥させれば、生臭い匂いは消えてしまいます。

 

 だから、「乾燥させた葉・茎」を用いたドクダミ茶(ジュウヤク茶)は、おいしい香りがあったとしても、くさい匂いがある訳ではないのです。

 

 

 

⇒ 「便秘に効く民間薬② ゲンノショウコ」 に つづく

 

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 ゲンノショウコ(民間薬②)

ゲンノショウコの花

《東日本では白花が標準(東日本、以東・以北)、西日本では赤花が標準(西日本、以西・以南)》

 

 

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 講演会の詳細