野に出よう、山に出よう、お勧めの薬草観察会(金匱植物同好会)

 

 

濱口昭宏先生 金匱植物同好会

観察会のスタート風景です

 

 

 

 大阪の濱口昭宏先生(漢方史家)が主宰をされる「金匱植物同好会(きんきしょくぶつどうこうかい)」に、昨年参加させていただきました。

 大阪南部の山を登りながらの、薬草の観察会です。

 1度参加させていただきましたが、とても良いものです。

 教えていただいた知識と、先生の取り組みから教えられた事が、数多くありました。

 

 

 濱口先生が先頭に立って案内、出会った薬草類を、興味深く説明されます。

 「植物の形状」「薬として使われる歴史」「薬効」「配合漢方薬」など、情報量が多く、内容も充実しています。

 

 参加者からの突然の質問にも、その場で対応されます。

 

 他の植物観察会に参加させていただく事もありますが、時として植物名を伝えるだけのものもあります。そんな時は、少し残念に思います。詳しい説明があれば、より深く興味を持つ事が出来るからです。

 

 金匱植物同好会も、今年は新型コロナウイルス感染拡大から、活動を減らしている様で、残念に思います。

 

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 現在のところ、日本では薬草観察会はあまり開催されていません。

 また、あったとしても、それは薬草園内での開催であって、野山を散策しながらの観察会は、ほぼないと言って良いものです。

 野山での観察会は、先生の知識量と、とっさの判別が求められるものです。そして、先生の話術も大切な要素になります(聴き手が、面白いと感じるかどうか)。その様に、行うのが難しい事から、あまり行われていないのが実態です。

 

 

 薬草に興味を持たれる方は、参加される事をお勧めします。

 参加されればきっと、一生記憶に残る観察会になるでしょう。

 

 濱口先生のブログ「蒼流庵随想(そうりゅうあんずいそう/漢方と易学)」で、金匱植物同好会の情報を得てください。

 

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 昨年2019年 6月9日(日)に、大阪で行われた金匱植物同好会に参加させていただきました。

 その時の、『先生のブログ報告』『参加者のブログ報告』をご覧ください。当日の風景が思い浮かぶものと、思います。

 

 当日撮った写真を添えます。

 

 

金匱植物同好会

第2回観察会【2019年 6月9日(日)】

 

◆ 濱口先生の報告、ブログより

 

生薬探偵と歩く奥河内~金匱植物同好会第二回観察会~

 

観察された薬用植物

 

金匱植物同好会第二回観察会の御感想

 

 

 

◆ 参加側の報告 鍼道五経会のブログより

 

(前編) http://harinomichi.com/fieldwork/kinki-shokubutu20190609-01/

(後編) http://harinomichi.com/fieldwork/kinki-shokubutu20190609-02/

 

 

 

トチバニンジン 金匱植物同好会

トチバニンジン(竹節人参)

元気薬ですが、養毛剤にも加えられます。

 

 

オオツヅラフジ 金匱植物同好会

オオツヅラフジ(防已)

利水薬とされ、むくみをとります。

 

 

ギンリョウソウ 金匱植物同好会

ギンリョウソウ(銀竜草)

 

 

フナバラソウ 金匱植物同好会

フナバラソウ(白薇)

 

 

 

ゴマノハグサ 金匱植物同好会

ゴマノハグサ

葉をこすり鼻に近づけると、ゴマのにおいがします。

 

 

ウリノキ 金匱植物同好会

ウリノキ(瓜の木)

 

 

ヒキオコシ 金匱植物同好会

ヒキオコシ

弘法大使が用いた薬草とされ、病人を「引き起こす」様に治すので、この名がついています。

ドラクエの薬草としても、有名である様です。

 

 

ヤブコウジ 金匱植物同好会

ヤブコウジ

唐以前には、この根を牡丹皮としていたとの説もあるとの事です。