キャバクラは毎日ガンガン音楽が流れている。


あゆや、ポルノグラフティなど、流行の曲でガンガン、ガンガン。


あ、そうそう言い忘れてたけど、


キャバクラは、キャバクラでも、


セクシーキャバクラといって、ほぼ下着のような、


ノーブラでキャミソールのようなところで、


ただ、乳首は見えそうになっても、


おさわりは一切なし。


下もミニスカート。


下着はつけてるよ。



うす暗い店内に、たまに煙りのような白いもや。


ボーイさんはいつも受け付けレジで、


マイクをもって、


『●●さん、延長~ありがとうございます!』

とか、

『●●さん、ご指名はいりましたー!』


とかいってるようなところ。


そして、外の入り口には、


元俳優だとういう、おじさんが


きっちり決めたスーツで、


ドア係りとしている。


お店にとって女の子は商品だから、けっこう楽だった。


ロッカーも一人一人あり、トイレも広くって、うがい薬や消毒液や


いろいろ用意されていた。


制服もサンダルも与えてもらってた。


お店のはじまる前の、7時~の店内では、


いつもボーイさんが一人ずつ何かを言わされているよう。


おもしろいことや女のこのためになること。


そして、売り上げのこと。


毎月女のこの名前でランキングも出されていた。


負けたくないけど、そこそこでよかった。






働いていたキャバクラで友達ができた。


なまえは、ななちゃん。


1つ年上だった。


私は23で、ななちゃんは24歳。


キャバクラは、オープンしたてだからか、


けっこうお客さん、はいってたし、


いそがしかったけど、


名前を呼ばれるまで裏で待機をするところがあったのだ。



そこで、何人かの子と仲よくなったけど、


一番印象にのこってるのは


ななちゃんだ。


ななちゃんに、


『どうして、ここで働いてるの~?』


と聞くと、ななちゃんは教えてくれた。



『うち、お父さんが建築関係の仕事してんねんけど、


だまされて借金たくさんあって・・・、子供の頃から


京都のおばあちゃんちで育てられてん。けっこう、複雑な


環境やねん。』


と、話してくれた。


私も親の借金だけど、ななちゃんもなんだ~と


仲間だって思った。


そんな話しを聞いて、よく気持ちがわかるし、


こういうところへ、働きに来る子は


いろんな事情、特に借金など抱えてるんだな~と


思った。


キャバクラなんかで働く子は、みんなだらしないというか、


ぐうたらしてる子がほとんどかと思ってたから、ほっとした。


私にはなぜか、ポリシーがあって、


昼間の仕事で働いて知り合った子は友達になってもOK,


夜の仕事で出会った子とは友達にまではならない、


という決め事を勝手につくっていた。



でも、ななちゃんの気持ちはよくわかるし、


私は20歳からだけど、ななちゃんは


もっと子供の頃からしんどい思いをしてきたんだなあと、


こころをうたれた。



しかも、ななちゃんは背中に大きく


風じん、雷神


とかいってたかな、入墨を入れていた。


若い頃そうとうグレてたらしい。


私と出会った頃は、もう落ち着いてたけど・・・。



ある日、近くのスーパーに買い物に行くために、


自転車を買いました。


1万円弱くらいでした。


久々に自分で大きな買い物をしました。



バイト場までは、歩いていけるし、


パソコンスクールまでも地下鉄だから、


使わないんだけど、


スーパーはちょっと、遠かった。