帰国して間もないというのに、GWは香港行きを予定していた我が家・・・
そ・れ・が
連休直前に飛び込んできた、東北新幹線全線開通
のニュース
すごいねぇ～やるねぇ～
ダメもとで切符の手配をしてみると・・・なんと、とれちゃった
・・・というわけで・・・
香港行きは急きょキャンセル
行き先を岩手に変更
実家に行くにしては、弾丸ツアーの3泊4日、
うち一日は、旦那さんの実家へ行くとうハードなスケジュールのもと、
2日の夕方、娘が学校から帰ってくると同時に家を出発しました。
買ったばかりのかわいいかごバッグにあるモノを忍ばせて・・・
開通した東北新幹線は、通常よりスピードを抑え気味
それでも３時間ちょっとで盛岡に着きました。
やっぱりすごいわ
新幹線
１年ぶりの岩手・・・
しかもGWに実家に帰ってきたのは・・・何年ぶりでしょう
ワタクシ達を歓迎してか（？）前日までの雨は上がり、思ったよりは暖かく、
あちこちで桜
が咲いていました。
今回の1番の目的それは、旦那さんの生まれた街、
今では被災地となってしまった実家に行くことです。
ワタクシの実家からは、車で３時間・・・。
早朝６時、弟の運転で出発しました。
車には発電機、ガソリン、用意してきた物資、子供たちへのプレゼントを載せて・・・
実家まで１時間くらいの場所まで来ると、自衛隊の大型車とすれ違ったり、
学校の校庭にテントが張られていたりと・・・
いつもと違う異様な雰囲気を感じました。
ボランティアセンターになっている場所は、たくさんの人であふれていました。
ありがたいことです
「この辺からだな・・・」
弟の言葉に、車の外を見回すと、川沿いにがれきの山が現れ始めました。
まだ、山間の場所・・・
海からは、何十キロも離れたこんなところまで！
川を逆流し、津波が押し寄せてきた証拠でした。
そこからは、もう、どこを見渡しても、がれきと土砂。
ここがいったいどこなのか、そこに何があったのか、全く見当もつかない状態。
ぐちゃぐちゃになった車、倒れた鉄塔、押し流された松の木、
崩れた橋、折れ曲がった線路、折れた電柱、石柱・・・
ありえないものまでありえないところに転がっていました。
そんな現実を目の当たりにしながら・・・
まだ夢を見ているような錯覚、目の前の現実を受け入れられない感覚
なんとも言いようのない気持ちになったのを感じました。
とても写真を撮る気にはなれませんでした。
娘と息子の眼には、どう映ったのか？
それでも見せておきたかった・・・
震災直後に訪れた弟いわく、ずいぶんがれきが撤去されて、
道路も整備されてきれいになったと。
言われてみれば、山になっているがれきをよく見ると、
しっかり分別されていました。
少しずつ、でも着々と・・・復興へ向けて進んでいるようでした。
実家に到着し、１年ぶりの再会。
みんな元気でした
顔を見て、本当の意味で安心しました
まだ、電気も水道も回復しておらず、不便な生活を強いられているようですが、
子供たちの学校も隣町の校舎を借りて再開、部活も始動
こちらも少しずつ生活が戻り始めています。
みなさんの支援のおかげで、救援物資も食料も水も充分なくらい
届いているそうです。
ワタクシが行ったその日は、広島からの支援団体が、
避難所でお好み焼きをふるまってくれていました。
GW中は、たくさんの方が支援に駆けつけてくれたんだそう。
本当にありがたいことです
そして、みなさまの気持ちもきっと届いています。
ワタクシからも家族に変わって一言、お礼を・・・
本当にありがとうございます。
帰り道・・・
津波の被害で激変した街を見下ろすと・・・遮るものがなくなって、
そこには見えるはずのない景色が広がっていました。
１本だけ残った松の木
を見ながら・・・
この街の復興を信じて、見守っていきたいと思ったのでした。
ぁ・・・かごのバッグにこっそり忍ばせてきたものについては・・・
また次回ッ