誰が来るねん? | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀

今日は、休日出勤です。休日の9系統を担当しています。7時01分出勤で19時23分退勤です。労働時間は12時間22分ですので、11時間22分の休日出勤手当が計上されます。また、運行するだけで計上される休日出勤手当が30分あります。休憩は2回で、合計2時間29分あります。走行は154キロです。そして


本日のハンドル時間は

8時間23分


です。



このように、毎日私が担当する系統について、お伝えしております。毎日の出退勤時刻に加えて、休憩の回数や時間、走行距離そして前日からの休息期間、これらをお伝えしております。路線バス運転手の仕事、少しでも知って頂ければと思って包み隠さずお伝えしようと思ってますのでね。で、よくよく考えたら


一つ抜けている項目がある


のでした(笑)。ですので、本日から新たにお伝えする項目を増やします(笑)。抜けている項目とは、もうバレてますけど


ハンドル時間について


です。ハンドル時間とは、文字通り


路線バスを運転する時間


です。タクシー会社ならタクシーを、運送会社ならトラックを運転する時間ですね。このハンドル時間ですが、我が社では


全然馴染みのない項目


です(笑)。何故なら、我が社では


「オール拘束制度」が

採用されているから


です。「オール拘束制度」とは、一般的な企業のように


出勤時刻〜退勤時刻までを

労働時間とする制度


なのです。


「何をメッチャ当たり前な事言うてんねん!」


と思われたでしょうか?そう思って当然ですよね?でもね、少し前にもお伝えしましたが、私が仕事をしている


路線バス業界では

当たり前の事では無い


のです(笑)。多くの・・・いやっ、違いますね。労働組合の委員さんに聞いてみた事があるのですが


殆んど全ての路線バス会社


では


「ハンドル拘束制度」を

採用してやがる


のです(笑)。「してやがる」と書きましたが


そう言われても仕方のない事実


ですので。「ハンドル拘束制度」ですが、文字通り


運転した時間だけを

労働時間とする制度


です。


私、約4年前に路線バス業界の門を叩きました。業界内での転職はしていませんが


今の会社を選んで

本当に良かった


と思っています(笑)。そもそも論ですが


残業手当が出るなんて

思ってもいなかった


ですし、当たり前なんでしょうけど


有給休暇も使えるなんて

思ってもいなかった


のですから(笑)。まあ、募集要項には


有給休暇使用率ほぼ100%


と書いてましたけど(笑)。そして、入社した後になってから


我が社はオール拘束制度が

採用されていると知った


のです。実に、紙一重な人生を歩んでます(笑)。


話を元に戻しましょう。何気なく選んで


「オール拘束制度」を

採用している我が社に就職


しましたが、そのお陰で


恵まれた環境での

給料が貰えている


のです。上にも書きましたが、「オール拘束制度」を採用している会社では


休憩時間も

勤務時間のうちと

見なしてくれる


のです。もちろん


労働時間から

1時間マイナスされる


のですけどね。もし、今日が通常の勤務とすれば


2時間29分も休憩しても

2時間22分の残業時間が

しっかりと計上される


のです🎵。ところが、路線バス業界では主流の「ハンドル拘束制度」で見てみると、今日の系統は


バンドル時間が8時間23分


ですので


23分の残業時間しか

計上して貰えない


のです。


12時間22分も

勤務しているのに


です。ブログですので声を大にできませんが


これが路線バス業界の問題点


なんですよ。


平日の10系統で例えてみると、もっと悲惨な現実が露わになります。平日の10系統は


5時53分出勤で

20時15分退勤


ですので


一般的な会社で言うと

労働時間は14時間22分


です。となると


一般的な会社で言うと

5時間22分の残業時間が

しっかりと計上される


のです。ところが、です。この平日の10系統、なんと


休憩時間が5時間10分もある


ので


ハンドル時間は

8時間52分しかない


のですよ。そのため、「ハンドル時間制度」を採用している


殆んどの路線バス会社では

52分の残業時間しか

計上されない


のです。


5時53分出勤で

20時15分退勤なのに


殆んどの路線バスでは


計上される残業時間は

たった52分だけ


なのですよ。新聞やネットニュース等、減便・廃止の理由として運転手不足とかヌカしてますけど


誰がこんな業界に来ますか?


って事なのです。


最近のニュースを見聞きしていますけど、残念ながら


取材する側の人達って

こんな現実を知らない


のです。外部から飛び込んだ身で言いますが


労働時間の捉え方を変えずに

路線バス業界に未来はない


と思っています。例えば


「新聞の記事を書いてる訳じゃないので、取材地へ赴いた往復10時間の移動は労働時間としないから、給料から差し引く」


と捉えられた場合、納得しますか?って事です。飲食店で勤務する方が、店主から


「お客様が居てない開店前や閑散時は、売上にならないので労働時間と認めません。だから、給料からその分を差し引く」


なんて言われても、働き続けたいと思いますか?そんな店へ、就職しようと思いますか?って事なんです。新聞記者などが悪いのではありませんけど


根本的な問題点が

全然分かっていない


のです(笑)。まあ、私が嘆いても仕方のない事ですけどね。ホント、この先どうなるのやら。