理不尽な苦情 | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀️

今日は、休日の10系統です。6時20分出勤で15時13分退勤です。労働時間は8時間53分ですので、計上される残業時間は0です。休憩は2回で、合計1時間56分あります。走行は110キロです。



少数かも知れませんが、気付かれた方は居られますか?大した事じゃ無いのですが、昨日は平日の33系統でした。となると、今日は休日の34系統・・・。ハイ、我が営業所では休日ダイヤに


34系統~37系統は無い


です。36系統と37系統は


平日ダイヤの

休日出勤専用系統


です。表現ややこしいですね(笑)。で、33系統~35系統は


101系統~

103系統に変更


されます。で、運行する場所も


山頂と山頂を結ぶ観光路線


です。でも、この観光路線ですが


12月~3月20日まで運休


なのです。そうなると、この系統は「待機系統」となります。誰かが有給休暇や病気休暇で休まれた系統を代走するのですよ。もし、誰も居なければ


営業所で9時間待機


となります。そんな系統が、今日と明日当たってます。で、今日は欠員が出ている「休日の10系統」を担当することとなりました。他の2名も、何かしらの系統を代走しています。どの系統を担当するのかは、シフトを決める助役さんの一存に依ります。まあ、営業所で大人しく待機することを思えば、しっかり運行できることは有り難いです。


さてさて、昨日までの2日間では少し嫌に感じるかも知れない現実をお話しました。路線バス運転手の大半はKですが、乗客の一部にもKは居てます。また、乗客では無い一般人でもKは居てるのです。理想を抱くのも良いですが、現実にもしっかりと目を向けています(笑)。で、そんな話をしている間に色々な事が発生しました。今年も懲りずに「お笑い事故」が発生しましたし、K客によるワガママな要請も入っております。また後日、改めてお伝えしますね。なので、今日の内容ですが


昨日入った苦情


について説明しましょうか。我が営業所に入った、今年初めての苦情です。苦情ですが、当たり前ですがお客様から会社に対して入る事案です。数は少ないですが、お客様以外の一般人から入ることもあります。例えば、路線バスに思いっきりクラクションを鳴らされたとか。実際に、駅前ロータリーに入ろうとしていた一般車に対して、ア○みたいにクラクション鳴らし続けたKOKが居てます(笑)。苦情が入ると


その運転手やKに対する

評価が下がってしまう


のです。評価が下がると


翌年4月に行なわれる

昇給に影響


します。なので「評価を気にする人」は、一般車がバス停に違法駐車していても


クラクションが鳴らせない


のです。でも、評価を気に「しない人」


容赦なく鳴らし続けて


います(笑)。で、会社に苦情が入ったとしても


「だったら、道路のド真ん中で客を降ろすんか?そっちの方が危険極まりないだろ!」


と反論しています。これはこれで、後方から二輪車が路線バスの左側を追い抜いて来たら危なすぎますので、正論ですが。苦情一つに対しても、人それぞれ色んな考え方があります(笑)。


今回の苦情です。団地と駅とを結ぶ路線で、朝の通勤・通学ラッシュの時に発生した事案です。いきなり始発便で発生したのではなく、何往復かした後の駅へ向かっている便で発生しました。さて、一体何が起こったのか?それは


座席の足元に

ゴミが落ちていた


のです。はい、これだけです(笑)。実は


ゴミが落ちていただけで

苦情が入った


のです。どのようなゴミだったのか?その便を担当していたKに聞いてみたら


ヤクルトの容器などの

ゴミがたくさん入った

マクドナルドの紙袋


だったそうです。この路線沿いには、マクドナルドのお店は所在していません。マクドナルドどころか、駅の手前最終バス停までには


何等お店は所在していない


のです。もう、お分かりですよね?そう、この苦情の源であるゴミは


K客が車内で投棄


したものです。で、折り返しの際に車内点検は行なっていますが、ゴミを見落としてしまっております。そして、次の駅へ向かう便に乗った別の人がKに直接言わず


わざわざ営業所に

苦情の電話を入れて来た


のです。言って来る方も来る方ですが、それをまともに聞く方も・・・。始末書などの提出は無かったみたいですが、理不尽な事に


これも苦情にカウントされた


のです。いやいや、そもそも論で言えば


ゴミを不法投棄した

K客が原因


なんです。我が国は法治国家なのです。今回の事案を照らし合わせてみれば


廃棄物の処理及び

清掃に関する法律


つまり


廃棄物処理法違反に該当


するのです。刑罰は、個人なら


5年以下の懲役または

1000万円以下の罰金


です。正真正銘の犯罪行為なのです。なのに、我が社では


投棄したK客は特定しない


のです。


聞いてて不思議に思われるでしょうが、投棄したK客よりも


苦情を貰った運転手が悪


なのです。私の車内アナウンスの時もですが、たとえ会社から指示されたことを実行してたとしても


苦情を貰った運転手が悪


です。ゴミを捨てたK客よりも


ゴミに気付かず

お客様に不快な

思いをさせた


ことが苦情の原因と判断されたのです。何度も繰り返して言いますが、こういった会社の対応が


路線バス運転手不足に

拍車を掛けている


のです。ラグビーのように


One For All

All For One


の精神なんて皆無です。助役が電話口で謝っておいて、運転手に伝えなければ良いのです。謝るのはタダですし、電話口では別に殺されることなんか無いのですから。たとえもし、キ○ガイみたいに怒鳴られても


「ちょっとこの電話、録音ボタン押して。で、警察に連絡して」


と、わざと聞こえるように小声でボソッと言ったら怯むのに(笑)。人間なのですから、少し考えて対応を取ったり苦情にカウントしなければ、良いだけの話なのですが・・・。評価が下がれば、昇給額も少なくなります。そうなると、会社側は


支払う金額を

少しでも抑えられる


のです。なので、少し考えたらアホらしい苦情などでも、きちんとカウントするのです。これが、残念ながら


路線バス業界の実態


なのです。


路線バス運転手の大半はKだと言ってますが、業界全体がKなのかも知れませんね。お客様に対するサービスの提供だけを異常に意識し、身内に対しては冷たい対応しかしてくれません。もちろん、暖かい対応をする場合もありますが。私は多くのお客様からお褒めの言葉を頂いたり、多くのファンに囲まれています。でも、油断していたら今回の事案のように悪者扱いにもされてしまいます。前の仕事に比べたら働きやすい業界なんですが、こういう面では働き難い業界ですね。まあ、あまり気にせず安全に運行する事だけに集中して、しっかりと頑張ります。