7月に完成したM邸が、豊の国木造建築賞の優秀賞に選ばれました。本日大分センチュリーホテルでの表彰式にお施主様・設計者と共に今回は施工者として出席してまいりました。

 


 大分県は全国でもトップクラスの林業県らしく30年前から、木材を生かした建築に力を入れるべくこうした優れた木造建築を表彰してきました。

弊社も施工者として今回で2度目の受賞ですが、表彰式への参加は今日が初めてでした。この賞は建築主・設計者・施工者の3者を表彰するユニークさが素晴らしいと思います。ホントに施工者泣かせの”仕事”でしたが、よい経験ができました。


 会場で思わぬ出会いもありました。2年前に私が中津市にある大分県立工科短期大学校の非常勤講師で講義をした学生が、本日表彰された建築会社の社員として再会したのです。とても驚きましたし、嬉しかったです。これからもますます頑張って欲しいです。



雁行した屋根と地上からわずかに浮いた濡れ縁には苦労しました (汗)


ロフトを支える丸桁は旧家屋の古材を再利用。梯子はオリジナル中のオリジナル・・・・・・!


妻桁の奥深いのも特徴のひとつ

窓サッシの納まりの妙がおわかり頂てるでしょうか?


簾戸と床柱 鴨居・天井竿縁は旧家屋のものを再利用しています。

古材の使い方の妙は審査委員長からお褒めの言葉を頂きましたが、設計者の意図が大きいです。畳表は国東の七島い。


表彰式の後、第2部では「もく・もく塾」の講演会でした。


『新しい時代の木の建築デザインの可能性』 九州大学 末廣香織氏


 とっても勉強になりましたし、興味深い話・物件が多かったです。


特に最後に話されたコルビジェを引き合いに「伝統の継承には技術の進歩が必須!」という主旨のご指摘は、これからの私自身の建築活動に対する方向性のヒントになりました!