【本日の一問一答】背表紙の付け方がわからない【お問い合わせ】 | ブックホンのブログ

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こんばんはぶっ君です。

 

自分(とーちゃん)が家にメガネを忘れたと思っていたら、

かーちゃんは家のカギを忘れて出勤、

ムスメはスマホを忘れて学校に行ったことが発覚し、誰も怒れない事態にw

 

 

 

さて本日は埼玉県のSさんからのおハガキ、

 

 

『表紙データをつくるのに

 背表紙の付け方がわからないので

 フォーマットください!』

 

 

というお問い合わせなんですが、

残念ながらブックホンにフォーマットデータはありません。

 

というよりも、

無線綴じ冊子の背幅は、用紙やページ数で変動するので画一化できません、

というのが実際のところですね、ハイ。

 

 

 

なにより、そこまで難しい話でもないんです。

 

 

 

 

例えば、『背幅5mmのB5冊子の片面表紙データ(背景ベタ塗り)』を考えるとして、

 

 

【分割で作る場合】

・表1/背表紙/表4の3種のデータが必要

・背景ベタ塗りなので塗り足しが必要=仕上がりサイズ+縦横6mmが制作サイズ

 →[表1]w188×263mm(←仕上がり幅 w182+6mm / 仕上がり丈 w257+6mm)

  [表4]w188×263mm(←表1と同じ)

  [背表紙]w11×263mm(←仕上がり幅 w5+6mm / 仕上がり丈 w257+6mm)

 

 

でサイズを決めて作る、というだけなので実際、本文データを作成するのと大差ありません。

また、

 

 

【一枚物で作る場合】

・表1+背表紙+表4の一枚物、1種のデータが必要

・背景ベタ塗りなので塗り足しが必要=仕上がりサイズ+縦横6mmが制作サイズ

 ※この考え方は同じ

 →[表1+背表紙+表4]w375×263mm(←仕上がり幅 w369+6mm / 仕上がり丈 w257+6mm)

 

 

一枚物で作りたい場合でも、こんな感じでサイズを決めて作るだけです。

背幅はブックホンの見積フォームでページ数や用紙を選択すれば数値が表示されますし、

 

 

 

サイズ計算ツールでも簡単に確認できます。

※カスタムサイズには対応していませんが、用紙とページ数・印刷仕様が同じなら、

 他のサイズでも背幅は同じになります。

 

 

サイズ計算ツール

 

 

 

 

 

データサイズの指定方法は、使用するアプリによって若干違いがあるとは思いますが、

『カスタムサイズ』や『ユーザー設定』といった名称の項目で指定できると思います。

 

 

 

 

 

なので、何も難しいことはないんですが、強いて言うなら、

 

一枚物の場合、綴じ方向でデータの並びが変わる

 

ことぐらいですかね? 以下に図解します。

上記『背幅5mmのB5冊子の表紙データ(背景ベタ塗り)』をイメージしてくださいね!

 

 

 

 

 

先に仕上がりベースで合計サイズを出しておいて、

『それに塗り足しを追加する』という感覚で計算すれば、まず失敗しません。

 

時々あるのが、

【表4塗り足しサイズ幅188mm+背幅+表1塗り足しサイズ幅188mm】といった形で

塗り足しサイズベースで合計を出してしまい、適正サイズよりさらに6mm大きい入稿原稿のパターン。

 

これだと背表紙との繋ぎ目に不要なデータ

(本来塗り足しになるはずだった、使わない部分)が入ってしまいます。

なので、仕上がり基準で各面を合計したあと、最後に塗り足し分を加算するのがおススメです。

 

 

 

 

 

冊子が小説・コミック系や和物(句集)などの右綴じの場合でもほぼ同じ。

違うところは『連結順序が左右逆になること』です。

 

 

 

 

 

サイズは右綴じ・左綴じどちらの場合も変わりはありません。

(並びが変わるだけなので)

 

なお、サイズ出しの考え方はどんなサイズでも同じなので、

長細くても正方形でも、どんとこい!ですw

 

 

 

そんなわけで、

『背表紙の付け方がわからない!』への回答とさせて頂きます。

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

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