こんばんはぶっ君です。
今日は昨日の続きなので前説はなしで早速。
先におさらいです。
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紙原稿から卒園アルバムを作る!となった時の流れは、
①切り貼りで原稿作成(各ご家庭/園サイド)
②スキャニング→PDF化 ※紙原稿のまま入稿の場合は不要
③入稿
という感じで、まず①の原稿用紙サイズについて、
現実的に『A4の大きさの紙を配布用の原稿用紙として使いたい』場合には、
A4の中に小さめに原稿枠を作って入稿し、拡大してもらう
という方法がありますよ!
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…というところまでが昨日の記事でした。
で。
今日はもう少し踏み込んだ原稿作成について、です。
【紙原稿を作る時は。】
…といっても「こんなレイアウトがおススメ!」といった話ではありません。
正直なところレイアウトは自由でいいと思うので。
(もちろん『印刷・製本上の制限』は気にして頂かなくては困りますが)
紙原稿から冊子を作るといっても、結局はどこかで『データ化』はするわけです。
PDFで入稿するなら、担当者様サイドでデータ化、
紙原稿のまま入稿するなら、ブックホンでデータ化。
その作業が②スキャニング(+PDF化)ということになるわけですが、
スキャニングしやすい紙原稿なら、後の作業がラクになる
ので、『紙原稿あるある』から原稿作成上のポイントをご紹介しようと思います。
《あるある①/原稿用紙が更半紙》
更半紙/わら半紙。学校のプリント、と言えばイメージ湧くでしょうか?アレです。
これは非常に厄介です。シャレになりません!!
スキャニングはコピーと同じことなので、
(読み取ったデータを即印刷するのがコピー、ファイルとして保存するのがスキャン)
更半紙をカラーで読み取るとどうなるか?
ページのデータ全体にグレーっぽい色が付きます。
そしてそのまま印刷され、全体的にグレーな冊子になります。
つまりは、紙の色も【原稿】になってしまう、ということです。
じゃあ白い紙ならOKでしょ!
…これは半分正解。
見た目に『白い紙』と呼んでしまう紙の中にも、
スキャンすると薄い青や淡い黄色が付く場合があります。
(あくまで経験則ですが、輸入紙や廉価版のコピー用紙、あと古い紙)
可能なら、原稿用紙に使うつもりの紙をそのままスキャンしてみるなど、
事前にテストしてみることがおススメです。
ほんのり色が付いているか付いていないか、といった程度なら、
スキャン時の色補正で色を飛ばしてしまう(無くす)ことは可能です。
家庭用のプリンターや職場の複合機でも、
機種によっては『下地除去』という機能がついていることがありますので、
これを利用するのもアリです。
ただし下地の補正値は、基本的には紙面全体に対して影響があるので、
極端に色が付いてしまっている場合に無理に補正してしまうと、
写真やイラスト等、その他の原稿の色を変えてしまうことがあるので要注意。
※ブックホンでもある程度までは下地除去の調整をしますが、
紙面全体を一括処理のため、場合によっては色が残ってしまう場合があります。
そんなわけで、原稿用紙には
スキャンに影響の出ない、なるべく白い紙を使う
のがベターです。
《あるある②/紙原稿がシワだらけ》
シワだらけ、は極端な表現ですが、角が折れてしまったり、
カバンに入れるためでしょうか、二ツ折の跡が付いてしまっているもの。
残念ながらこれらの、
キズや折り目は『一種のデザイン』と認識・データ化されてしまう
ので、そのまま印刷されてしまいます。
※担当者様がデータ化、補正まで行うのであれば、
その際に消すことは可能だと思いますが、これが結構大変です。
その他にも写真をべったり糊付け(おそらく液体糊)してしまった場合、
乾くにつれ、紙が変形してしまうワケですが、これらの陰影も印刷されることがあります。
これがいちばん【どうしようもない】パターンでして、
できるだけフラットにスキャンするようにしてもやはり限度があります。
なので、なるべく原稿は丁寧に扱うのが吉。
《あるある③/紙原稿が3D》
保護者様の熱意がそのまま原稿紙面に投影された紙原稿はよく見かけます。
写真を切り抜いたり、別で印刷した文字をコラージュしたり、毛糸を使ったり。
可愛いマスキングテープの重ね貼り、キラキラシールを貼ったものもありました。
ですが残念ながら、
立体は再現できません。キラキラもしません。
あるある②と重複しますが、
立体物には必ず影ができますので、影が他の文字などに影響を与えることもあります。
スキャニングは対象をガラス面に押し当て、光の反射光を読み取る仕組みですが、
ガラス面から距離ができてしまうと結果が変わります。
例えば4枚重ね貼りをした場合、一番上のパーツはガラス面に直接当たるので正確ですが、
一番下にある原稿用紙の面は、3枚分の隙間がある状態で光が当たることになります。
結果、原稿全体が歪んでスキャニングされてしまったり、
影ができてしまい、その影も『原稿』として印刷されてしまいます。
なので、原稿はなるべくフラットに保つのおススメです。
『過度の』重ね貼りは避けた方が無難。少しぐらいは大丈夫!
明らかに『こんもり盛り上がった形のシール』は使わない方がよいです。
※薄けりゃ影響ないよね!と、
自宅で薄い紙にプリントアウトした写真を多重で切り貼りしたケースもあります。
厚みは軽減されますが、これもあまりおすすめはしません。(後述します)
《あるある④/スキャンで文字が消える》
昨日の記事にも少し書きましたが、
紙原稿はとってもフリーダムになりがちです。
(実際に出来上がった紙面は、そのフリーダムさが読んでいて楽しい!のですけども)
道具ひとつとっても様々で、鉛筆・色鉛筆・サインペン・ボールペン・マーカー、
過去にはラメ入りのペンなんかもありました。
太さも様々で、1枚の原稿内で道具の使い分けをされているケースも多いです。
これらでスキャンの際に影響が出るものは、『薄い』『細い』もの。
理由はふたつあります。
【A.単純に読み取れない場合】
鉛筆でメッセージ文などの原稿を書く場合、硬い鉛筆だと文字が薄めになりますし、
線の細い文字などの場合も、スキャンで読み取れないことがあります。
【B.補正で痩せてしまう場合】
スキャン後、前述した用紙の色を補正する際、調整は紙面全体に影響しますので、
文字類が補正で痩せる(細くなる・薄くなる)ことがあります。
元々がすでに薄い文字だと、スキャンの時点ではなんとか認識できていても、
補正で読めなくなってしまう、あるいは途中で途切れて見えてしまう場合があります。
なので、原稿はしっかり目に書くことがポイント。
小さくても細くても、インク系の『しっかりした黒色』で書かれてあれば、
割と再現されているケースは多いように思います。
また、ペンの色について言えば、特殊な色は再現されないと思っておいた方が無難です。
先に描いたラメ入りの『ラメ感』が再現されないのはもちろん、
蛍光マーカーなどの色は特殊なので、まず色が変わって印刷されますし、
特にイエロー系の蛍光色はスキャンでほとんど認識されないケースがあるので要注意。
《あるある⑤/データがあるのに紙原稿で入稿?》
これも割とあるケースですが、明らかに手書きでない紙原稿が入稿されてくることがあります。
wordなどで文字や写真をちゃんとレイアウトしたとしか思えない原稿を、
家庭用のプリンターで印刷した『紙原稿』。
受け取ったブックホン側としては、紙原稿での入稿指定ですし、
実際に紙原稿しかないので、それをスキャンするわけですが、
どう考えても元アプリからPDFを生成、
データ入稿した方が、紙面はキレイに仕上がります。
紙原稿とPDF原稿を併用した入稿であっても、
費用としては一律で紙原稿入稿の扱いになりますし、
『手間とのバランス』は要検討だとは思いますが、併用自体に問題はありません。
わざわざ『紙』にするのは、なんだかもったいない気がします、はい。
同じような話で、園児の個人ページを保護者の方がアプリで編集なさったケース。
おそらくは、
・園側から渡された原稿用紙をスキャニング
→アプリで画像・文字の編集
→プリントアウト
→紙原稿として提出
といったことだと思いますけれども。
ただこの場合は、ページを取りまとめる担当者様が、
○○さんは紙原稿、▲▲さんはPDFデータ、と管理が大変になるでしょうし、
良し悪しはあるかと思います。
共通してひとつポイントを挙げるなら、
一度印刷したものをスキャンすると、まず劣化する
という点です。
例えば、パーツとして使いたい写真を普通紙にプリントアウトしたのち、
切り抜いて本番用の原稿用紙に貼り付け、紙原稿を作成したとします。
『印刷』というもの自体が『元データの(点による)疑似再現』なので、
普通紙にプリントアウトした時点で、厳密には少し劣化します。
画面の見た目より暗く印刷されてしまった、なんてこともあるかもしれません。
(モニターの色再現の是非は今は置いておきます)
そうやって元データからは少し『ズレた』ものをスキャンで再データ化し、
もう一度、疑似再現(印刷)するわけですから、
当初の写真データからすれば、細部がかなり変わる可能性があるわけです。
wordからのプリントアウトも同じで、
文字のシャープさや写真の再現度などは、どうしても損なわれてしまいます。
なので、
アプリで作ったものは、できればデータのままがベター
だとは思います。
併用の際はご相談ください。
長くなったので今日はここまで。
それではまた。
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