【注】以下の内容は、数十年前の話なので現在とは異なる可能性があり、また私は記憶力が悪く、かつ世界平和統一家庭連合のことを詳しく知りません。だから、事実と異なる事が多々あるかと思いますので、実話を元にしたフィクションという位置付けになります。
『私が選んだ合同結婚式(1)』のつづきです。
合同結婚式に参加を申し込んだ私でしたが、「どうせダメだろう」とは思いつつ、ハイテンションでもあったかと思います。
祝福を受けること自体が、私にとって高嶺の花みたいなものでしたから。
教会を離れてはいても、そういう思いはもっていました。
また、人並みに結婚ができるかも、という嬉しさもあったでしょう。
でも、案の定、何日経っても連絡は来ません。
「やっぱり、ダメかな」
と、思いましたよ。
しかし、私に祝福を勧めてくれたTさんは違いました。
真顔で言うのです。
「□□(私の名前)は、祝福を受けるよ」
そう断言したのです。
霊感が強い人でしたから、何か分かるものがあったのかもしれません。
事実、そうなりました。
数日後、霊の親から連絡があったのです。
「決まりました~♪名前は○○○○さんと言いま~す♪」
ホント、めちゃくちゃ嬉しそうな声で。
その○○○○さんが、この記事を書いている今、私の後ろで晩御飯を作ってくれている妻です。
「何を書いてるのよ~♪」
と聞いてきましたが、
「内緒~」
と教えませんでした。
結婚の時のことを書いているとは、ちょっと恥ずかしくて言えなかった。
「見も知らぬ人と結婚させられるなんて・・・」
という声もあるようですが、昔の日本はそれが当たり前。
そして、夫婦関係は上手くいっていたのです。
時代の違いもあるでしょうが、昔の方が離婚率は全然低かったはず。
逆に、私に言わせれば「よく自分で選べるよなあ」と感心します。
私には、長年連れ添う相手を自分で決める自信はありませんでした。
そして、「結婚させられる」といった強制ではなく、あくまでも自分の意思です。
「文鮮明氏に決めてもらおう」というですね。
とまれ、議論は賛否いろいろあるでしょうから横に置いとくとして、30年後の今、我が家は普通に円満な家庭です。
もちろん、夫婦喧嘩はすることもありますけどね。
子供も二人授かり、成人して真面目に働いています。
霊の親にも、Tさんにも、教会にも感謝しています。
「ありがとうございました」

