この日、わたしは帰省する日だった。
地元が近ければいいが、全長で約8時間かかる長旅で、お尻のことが何より心配だった。
正直、手術の前に肛門科に行こうか迷った時「病院に行かなかったらこの痛みに耐えながら8時間も移動するハメになるかも…」と、恐怖に脅え、勇気を出して肛門科に行ったと言うところはある。
手術をして、痛みはマシになったがずっと座っていると多少は痛いし、悪化しないか不安になる。
どうしようかと思っていたところ、父が車で途中まで迎えにきてくれることになった。
なので8時間のうち2時間は車で移動になった。
わたしは休憩のたびにゲンタシンという塗り薬を持ってトイレに行き、こまめにゲンタシンを塗った。
わたしにはゲンタシンしか味方がいない。
そして、大きな痛みもなく父と合流したわけだが、父がお昼ごはんに「坦々麺にするか?」と言ったのでキレそうになった。
お尻に悪そうなので回転寿司に変更した。
そして、無事に実家に帰ってすぐ、お尻を労るため横になった。