私には目指したいものがある。
若い頃、目指していたが、当時の時代背景や両親の強い意向があり、諦めた経過がある。
しかし、それはずっと私の胸の中にあり、消えることは決して無かった。
今さら50歳過ぎてから、もう職業人としては、先が見えているんだし、今更何をしたいの?
それが世間一般的な見方だろう。
私はそうした世間的な正論の物差しに、どれだけ自分を合わせてきただろうと我が身を振り返る。
私は何が本当の自分か分からなくなってしまっていた。
そして何かが窮屈で苦しかった。
世間や自分がいるコミュニティの物差しを判断基準に生きた方が楽なのである。
あなたは賢い人、間違いの無い判断をする人。
そんな風に言われた事もあった。
私の中でそれは限界に近い。
そんな自分を解放するための一つの手段がTOEICだった。
英語は好きな科目ではあったが大学時代以30年ぶりである。
スコア800点を目指したい。
明日初めてTOEICを受験する。
仕事を持ち、家事もしてからの勉強で、なかなか時間が作れない。
しかし楽しいというかワクワク感が強い。
自分のいく先に希望らしきものが見えるからである。
この挑戦によって私自身の何かを変えたい。
仕方がない、前例がない、ときに便利なフレーズではある。
しかし出来れば最後まで使いたくはない。
不満を言うだけでは埒があかない。
変えたいか、変えたくないか。
行動するのか、しないのか。
自分の頭で考え動かなくては何一つ変わらない。