組織を去る決断をした人 | 自立そして50代からの挑戦

自立そして50代からの挑戦

大学卒業後30年間男性が多い組織で働いてきました。その中で感じたこと気づいたことを書いています。あとは趣味、旅行、読書などについて書いています。職場でや人間関係の悩みなどでお話ししたい方はご連絡ください。

数年前に組織を去った元部下に結婚祝いを送った。



彼女は組織を離れ起業した。




30代独身の女性である。




勝算はあるの??




起業なんて不安定なものではなく、固い仕事を持つとか結婚して子供を産み育てるのが先では??




職場ではそんな反応が殆どだった。




彼女のご両親すらそうだった。




しかしそんな周囲の反応はなんのその。




彼女は、行政の支援や補助金、あらゆる人脈を活用して起業してしまった。




周囲が呆れてしまうほど明るくめげずパワー溢れる性格である。




一緒に働いていて、うるさいよ、静かにして!と何度言ったか分からない。




仕事に関してはいい加減なところもあったが、心根は優しく人間的に真っ直ぐな人でもある。




だから、全く…しょうがねえな〜と応援したくなってしまう。




私もそんな一人である。




そして彼女は小さな宿をたった独りで開業した。




彼女の特技である芸術をコラボした小さな宿。




コロナ禍もあり資金的な面や経営者として難儀も多いだろう。




しかし彼女は苦労を表に出さない。




真に好きなこと、進むべき方向、生き方、彼女はそれを見つけたのだろう。




近所の方々とも仲良くしていて何かと助けて貰えているようである。




年収は大きく減っただろうが彼女に悲壮感はあまり感じられない。




彼女が心から求めているものは組織や立場や年収ではなかったのだろう。




宿を見学させてもらった時の彼女の真夏の向日葵のような笑顔を見て、つくづくそう感じた。




彼女は宿の客として訪れた男性と恋に落ち、結婚して2人で宿をきりもりしている。




在職中は出会いはあったものの、本格交際には至らずずっと独身だった。




何かに邁進している人は美しく魅力的である。




敢えて出会いの場に出向かなくても、出会いを引き寄せてしまうものだと感じる。




しかも彼女にはパートナーと共にコウノトリもやってきたのである。




目に見えない流れを引き寄せる人。




大きな決断をした彼女を見てそんな風に感じている。