夫に触れられないと愛されている実感を得られないから寂しいというのは理解できる。
実際に知り合いの女性からセックスレスの悩みを打ち明けられたこともある。
私はセックスレスではないので、何とも答えられなかった。
若い頃、仕事が激務でセックスどころで無くなった時があった。
しかしながら当たり前のように夫は触れてくる。
嫌だと涙を流したこともある。
前に書いたように我が家はワンオペである。
仕事は激務でありセックスどころでなかった。
私は夫からの求めには生理の時以外は応じてきた。
それは妻の役目であるし武器でもあると考えていたからだ。
しかしどうしても応じたくない時があった。
仕事が激務だし家事もこなさなくちゃいけなくて、そのうえセックスまで求められると苦しいと夫に伝えた。
俺の溜まった性欲はどうすればいいの??セックス嫌がられるなんて寂しいよ…いつならやらせてもらえるの?
と切り返され堂々巡りであった。
結果私は応じてきたのである。
行為の最中、辛くて苦しくて悲しくて涙が出た。
夫に風俗に行けと言う度胸もなかった。
だからといって不倫や風俗で解決するものでもないだろう。
セックスレスは、やる気のない相手に迫っても懇願しても絶対に無理だと感じる。
追えば逃げるの法則が働くし懇願されればされただけ引いてしまう。
セックスレス解消はどちらかの我慢の上に成り立ってはならない。
我慢して応じるセックスは妻側でも夫側でもそれはそれは辛い。
私は夫とのセックスは心が死んだように感じていた。
根本的問題は、仕事をしている上に家事がワンオペであり疲労困憊していることが多いこと、
私は何度も何度も夫に語りかけてきた。
しかしそれはわかってもらえなかった。
夫と私の職場での責任や給与は変わりない。
そのせいか表面に出さないように努めてはいるが、心の中ではどうしても夫を偉いとか立ててあげることが出来ない。
何もかも同じなのに私だけ負担が大きい…と感じてしまうからだ。
そうか、なかなか大変だね、お疲れ様…と一回でも言ってもらえれば、何かが違っていただろうと思う。
気持ちを分かってもらいたかった。
そんなことも何度も何度も伝えたが無理だった。
夫は責められているように受け取ってしまう。
解決のヒントは相手に対する思いやりなのだと思う。
私はその関係性を育てる事に失敗してきた。
私はその代わりセックスに我慢して応えきた。
だから我が家はセックスレスではない。
今は夫の性欲も年齢的な事もあって以前より強くない。
だから今は楽になっている。
20代前半の付き合いはじめ、夫とは会うたびにセックスをしてきた。
結婚する時には既に付き合い期間5年を経ていた。
既にセックスは結婚前にやり尽くしていたように思う。
数年の付き合いを経て結婚し夫婦になり子供が生まれる頃には、セックスレス…はどうしても避けて通れないように思う。