サーブール・ズル・アクターフ(7)

 このあと彼はアブドゥル・カイスの土地に転進、砂漠地帯に逃走した人びとを除いてそこの民を全滅させた。次いで彼はアルヤマーマ(アラビア中央)に前進、そこでも以前と同様の殺戮を行った。彼は通りがかりのアラブの清水をことごとく塞ぎ、彼らの貯水池をすべて埋め立てた。彼はマディーナの近郊にまで迫り、そこで遭遇したアラブを殺し、捕虜とした。それから彼はペルシャと、シリアのローマ軍の前線要塞の間にあったバクル族とタグリブ族の土地に向かった。彼はそこで出会ったアラブを殺し、捕虜とし、彼らの水源を埋め立てた。彼はアルバハラインにいたタグリブの部族員をダーリーン、アッサマーヒージ、アルハットに移住させ、またハジャルのアブドゥル・カイスとタミーム族の幾つかのグループと、キルマーンのバクル・イブン・ワーイル族(いわゆるバクル・アバーン)とアッラマリイヤのハンザラ族を属州のアルアフワーズに移住させた。