25日午前7時ごろ、松山市南吉田町の松山空港にイノシシ1頭が侵入したのを滑走路にいた工事業者の男性が発見し、空港事務所に通報した。職員約10人が車を使ってイノシシを囲い込んで、南側のゲートから外に追い出そうとしたが、イノシシは逃げ回り、滑走路や誘導路にも入った。イノシシは午前11時半ごろ、愛媛県猟友会松山支部のメンバーが銃で射殺。イノシシは体長約75センチ、体重約12キロのメスだったという。

 この影響で、名古屋発の到着便が管制官の指示で着陸をやり直し、6分遅れで到着。伊丹へ向かう2便にも遅れが出た。

 この日は、羽田空港の濃霧による視界不良で大幅にダイヤが乱れ、松山空港の関係者は「朝からトラブル続きの一日だった」と困惑していた。

【関連記事】
仕事中に狩り、市施設所長を書類送検 イノシシ不法投棄容疑
イノシシ「困った」捕獲も逃がす場所なく 大阪・堺 
後ろからイノシシが…小学生が脚に軽傷 愛媛
捕獲イノシシの肉利用 「あがしし君」鍋で四万温泉をPR 群馬
車にひかれたイノシシが暴れ、警官が射殺 金沢、かまれて2人軽傷

<強制わいせつ容疑>元Jリーガーを処分保留で釈放(毎日新聞)
<名古屋ひき逃げ>赤信号無視し進入…運転の容疑者が供述(毎日新聞)
<名古屋市議会>総合計画議決権条例を可決(毎日新聞)
<JR中央線>高円寺駅で人身事故 1万7千人に影響(毎日新聞)
クリスト&ジャンヌ=クロード展 “包む”楽しさ堪能、映像も(産経新聞)
 ■9年半費やし、日本人論問う

 第二次大戦中にタイムスリップした海上自衛隊のイージス艦乗組員らを主人公に歴史の検証を試みた異色漫画「ジパング」の最終巻が刊行された。9年半、全43巻に及ぶ長期連載に挑んだ漫画家、かわぐちかいじさんは「連載開始当初はこんなに長く描くとは想像しなかった」と振り返る。ターニングポイントとなる一作と認めながらも「日本人とは何か? 漫画家として抱くテーマを、まだ描き切れたとは思っていない」と語り、すでに次作の構想を膨らませている。

 本格軍事漫画を描く第一人者。日本初の原子力潜水艦「やまと」が日本から独立を宣言、国連に世界政府の創設と恒久平和の実現を突きつける「沈黙の艦隊」(昭和63~平成8年、週刊モーニングで連載)は、その圧倒的なリアリティーさが当時、国会で取り上げられたほど注目を集めた。その背景を、「この物語の舞台は近未来。架空の時代を描くなかで、第二次大戦という現実の歴史を描きたい衝動が募りまして…」と明かす。そして生み出されたのが「ジパング」だ。

 ≪洋上で演習中の海自イージス艦「みらい」が落雷を受け、タイムスリップ…。そこはミッドウェー海戦直前、昭和17年6月の太平洋上だった≫

 「60年前の歴史を描き、果たして今の若い読者が興味を持ってくれるだろうか? 現代との接点が必要ではないか。ならば今の兵器、戦力をそのまま当時に持って行けば…。そうして思いついたのが“イージス艦のタイムスリップ”というアイデアだったんです」

 山本五十六、石原莞爾ら日本軍人はじめ、ヒトラーや毛沢東、ルーズベルトなど世界の要人が次々と登場。壮大な戦史シミュレーションを展開していく。「海自隊員らが山本五十六らと出会う場面などは私自身が彼らと出会い、会話を交わしているような気分で、描いていて本当に楽しかった」という。

 いかなる戦争への加担も拒否、敗戦の歴史を受け入れる海自の角松副長に対し、歴史を変えようと行動する日本海軍の草加少佐。異なる2人の視点が、現在、そして未来の日本の防衛の在り方を問いかける。「戦後、経済発展など日本が得たものは少なくない。が、その代償として日本人は誇りを失ったかもしれない。どちらが正しいのか。読者にじっくりと考えてほしいですね」 (戸津井康之)

<インサイダー事件>生保元社員ら起訴内容認める(毎日新聞)
<長崎県知事選>自公支援の中村氏が初当選確実(毎日新聞)
「金なくなり自暴自棄に」=竪山容疑者を送検-千葉大生殺害放火(時事通信)
<鳩山首相>「政治とカネ」で小沢幹事長に電話(毎日新聞)
太陽の塔、40年ぶり「目」点灯へ(産経新聞)