閉店間際の仕事場の店内。

    暖かくなったせいか、けっこうお客様もみえる。


    その中で、小学校低学年くらいの

    男の子が、妹と走り回っていた。

    それくらいならまだいい。


    そのうち、ディスプレイの木(もどき)を揺らすわ

    はな紙(ティッシュではない。わかるかな?)の上を

    パンパン叩くわ、「ん?」と思ったが、

    そのくらいは目をつむろう。


    それは同時だった。

    彼が、スライスしたパイナップルの

    ラップに、「ブスッ」っと穴をあけたのと、

    私がその売り場に着いたのが。


    間髪を入れず、

    「あ、破った?」と聞いたら

    即、その場を立ち去った。


    これはイカンと思い

    私はその証拠品を手に持ち、

    父親に近づき

    「今、息子さんがこれを破ったので

    これからは気をつけてください。」と伝えた。


    

    父親はそれほど驚いた様子もなく

    ただ普通に謝り、

    そのあと、息子を叱っていたみたいで

    どうやら彼は泣いていたようだ。



    それから数分後、

    今度は母親が彼を連れてきて

    「どうもすみません」と謝り、

    彼にも謝るよう促したが

    泣きながらも、頑として

    謝ろうとはしなかった。


    それどころか、 

    「だって、お母さんがnantarakantara」と

    言い訳をしだしたので

    「そんな事は、関係ない」と

    母親はたしなめ、

    無理やり彼の後頭部を押さえ込んだ。

  

    んーなんだかなぁ。

    両親とも、ごく普通で

    常識もありそうだったけど

    彼はなんでああも素直じゃないんだろう。


    子供ってそういうものなのかなぁ。

    少なくとも自分の子はそんな事なかったので

    両親に問題アリなのかなぁ、と

    いろいろ考えてしまった。



popiのブログ-横着坊

          君もなかなかの横着坊だがね