組合新聞 2010年3月号 | 国際ビジネス情報協同組合

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組合新聞の一部を紹介いたします。


梅の花も終わり、桃や桜の花が咲く季節ですが、果たして民主党政権で上手く花を咲かせられるのでしょうか?

現在の流行りの『草食系』とは正反対の織田信長や上杉謙信、徳川家康の戦国大名達によって戦闘を繰り返した『戦国時代』、また、戦国時代に並ぶ激動の『幕末時代』を生きた坂本竜馬などは人気が高いものであります。
また、去年日本でも大人気映画となった『赤壁』いわゆる『三国志』が好きな日本人も多いことでしょう。『三国志』と言えば諸葛孔明、劉備玄徳、写真はふたりを祀った四川省にある武候祠入り口です。
一方、現在の日本では民主党の人気は下降気味であります。
織田信長や坂本竜馬に継ぐ時代の改革者は現れないものでしょうか?


日本の景気)
政府発表によると日本の経済は良くなってきているとのことですが、皆さんには実感ありますか?
民主党政権では経済が落ち込むばかりと考えられます。その理由はいたって簡単です。
余りの過保護政策と規制ばかりの政策がこの国の不況を長引かせるばかりか,更に不況を助長するする政策を取っているからです。例を幾つか挙げてみます。
現在、全国的に最低賃金が700円前後ですが、300円から700円以下の能力しかない労働者や働きたいと思う人はどうなるのでしょうか? 働く職場がありません。たとえ、それが老人の趣味と孫への小遣いの為にする植木の剪定であっても、最低賃金以下で雇えば労動基準法違反になり企業は雇えないのです。これが産業界にも言えるのではないでしょうか?
パジャマやナイトウェアを製造する縫製業界や農業にも言えるのではないでしょうか?
前述の縫製業界では時間給250円位が採算点であると言われ、最低賃金だと赤字となってしまいます。また、農業者の家族を含めた収入を時間給で換算すると同金額250円だそうです。そうすると、これらの産業は成り立たず、閉鎖に追い込まれるか海外に移転を余儀なくされ、日本の産業は空洞化してしまいます。政府は、これを800円や1000円に更に引き上げると言っています。
日本の経済の基礎的要件を考えず、「休日は多い方が良い」「給料は高い方が良い」という短絡的な政策の結果が現在の日本です。更にこれを助長しているのが現政権であります。これでは、失業者や生活保護者は増え、生活保護費十数万円の負担を国民が支払なければならない。このため、仕事をしない、社会にお金が回らないから不況になる。正に悪循環です。
どう考えても、今行っている政策は国民から借金をして、お金そのものをばら撒く政策であります。いったいその借金は『誰が払うと思っているの?』とボヤきたくなるのも無理もありません。
一体活力のあった日本経済は何処へ行ってしまったの?
もう一度「国の持っている力」「頑張る心」を持たせ、「辛抱をする事」を国民に訴えければ、日本は『もうあかん』状態から抜け出せないのではないでしょうか?
※文中に不適切な表現があるかもしれませんが、分かり易く誇張している部分はお許し下さい。


輸出世界一)
昨年(2009年)の輸出額は中国が初の輸出世界一になりました。
輸出額:中国1兆2016億ドル、ドイツ1兆1213億ドル
その理由は次の通りだと考えています。『人件費が安いこと。』
通貨である元がドルと連動しその根幹は、非常に安く設定されているので、輸出し易いという事がその理由であります。分かり易く話すと、私が中国のスーパーマーケット(超市)で靴下を買いました。アディダスやプーマなどの一流ブランドでも値段は2元です。もちろん偽物かもしれませんが、日本に帰って皆さんに差し上げると「履き心地や品質に全く問題がない」「もっと欲しい」との声を頂きます。
皆様ここで考えてみてください。これらは日本標準で考えてみると、到底考えられる値段ではありません。中国では物の生産が如何に安く出来るかが良く分かります。皆さんも中国に行った時はデパートやホテルで物を買わず、庶民の生活目線で買い物に出かけてみて下さい。良く判るはずです。
この中国の力(元安)がこのようにさせているのです。


GDPはどうか)
2009年中国のGDPは、現在の元のドル換算で約4兆2950億ドル(約404兆円)、日本は約4兆3480億ドルで、あと530億ドルに迫っています。
この報道は、中国は既に2007年にドイツを抜いて世界3位に浮上していることです。
1位米国、2位日本、3位中国、4位ドイツ、となっています。
しかし本当にその通りでしょうか?
ここで注目したいのはドル換算比率です。日本円のドルの交換は変動相場です。中国元をドル交換する比率は一定に安く固定(多少の変動のみ)設定されているからであり、正常な交換比率(元の強さの正常な比率)だと、昨年のGDPは実質的に中国が既に日本を抜いて2位になっています。


財産を守れるか)
こんなことも可能ではないでしょうか? 
『中国元で預金をする。』
元が切り上げになることが予想されます。このことは今、元を預けるなどし将来高くなった時に元を円に交換すれば儲けが出る。そこで、元で預金する方法を簡単に紹介します。
基本的にはパスポートを持参し銀行の窓口に行き幾らか元で預金し口座を開設できます。
円を元に交換する方法は如何にすれば良いのでしょうか?
①銀行で交換 ②ホテルで交換 ③空港で交換 ④いわゆるヤミで交換
①~④の様ないろいろな方法があります。
しかし、誰もが少しでも円を高く交換したいものです。レートは銀行では普通、ホテルや空港では銀
行より高い場合があります。ヤミで交換するには偽札(100元札や20元札の偽者)を掴まされる場合があります。では、安全に高く交換するのはどうすれば良いのでしょうか?
 前提として預金通帳があることです。銀行の回りにはたくさんのヤミ交換をする者が集まっています。
仮に100万円交換したいと話をし、予め外国為替相場の知識をいれておいて交換レートの交渉をします。交渉が整えば銀行の窓口でヤミ屋に自分の預金口座に振り込んでもらいます。これをもらい、確かめた後に100万円を渡せば安心です。銀行に元を入金したのですから、偽札の心配はありません。
銀行によってはこのヤミ屋を呼んでもらえるところもありますが、レートは一般のヤミ屋より安いです。(銀行員がリベートを貰っているのでしょうか)
預金口座を開設すると必要であれば、「銀聯カード」がもらえます。
そのカードで必要なお金を引き出すことが出来ますが、「銀聯カード」はクレジットカードでなく、いわゆるデビッドカードで預金の範囲内で使え、高いレートで交換した元でないので、多くのところで使え、非常に有利で、便利です。なお、一定以上預金をすればゴールドカードが貰え色々な特典があるようです。詳しくは、当組合まで聞き合わせください。


中国人は日本人をどう見ているのか)
日本人は、『嫌われているの?』『好かれているの?』
単純で二元論で話をするなんてナンセンスだと思われるかも知れませんが、「おかしな日中関係」を考えるとき、この問題に突き当たります。
中国のホテルなどでテレビ番組を見ると、最低1チャンネルは必ず戦争映画を放映しています。
それも悪党の日本軍を正義の中国軍が倒す構図です。
学校の教育の中の一つに悪党日本の教育があります。悪い言葉に「小日本」(シャオリーベン)という言葉があります。おわかりのように「小さく日本は悪い国である、怖い国である」と教えています。こんなことですから、中国人は、日本人は良い人なんて思っているはずがありません。特に日本人と接することの少ない田舎はそうです。
中国政府は言論の統制をしています。メディアに取り上げられるのに都合の良いことばかりです。
取り上げられる日本の新聞は、反体制的な日本の「朝日新聞」「毎日新聞」です。
一方「サンケイ新聞」などは全く取り上げられず、前述の新聞が日本国民の考え方としています。
このようなことから言えるのは、中国人は日本人を「戦争の責任を取らない日本人」「スケベな日本人」、これが、中国人の考える日本人のイメージです。
興味があることは、中国人の傾向として、同じ製品で日本製と中国製の物が有ったとしたら、「どちらを買いますか」と尋ねると、必ず『日本製』と答えます。
嫌い?な日本人ですが、技術やサブカルチャーに優れ勤勉である。
しかし、未だに日本が仕掛ける戦争に危険を感じている人もいます。
この一方、中国人(特に漢民族)は、世界一優秀な民族(中華思想)であり、「決して日本人に負けない。日本人を騙しても良い、中国を侵略してきた悪いやつに仕返しをして何が悪いのか、この位は当たり前でないか」と考えている節があります。
悲しいことですが、これが現実です。


世界標準を大切に)
嫌われている、騙されるので中国に進出しないという意見も最もですが、国際化の波は日本国内であろうが中国であろうが被らない世界なんてありません。
日本人が先祖から島国日本に住んで日本で育ち、過保護の世界で長らく生活し仕事をしています。知らず知らずの間に「日本標準」で物事を考える傾向があります。
一方欧米人は、長い歴史の間に「植民地支配」など多くの国の人と接し、世界標準の考え方で対処して成功しています。
我々は、中国人に対しても同じ肌の色、同じような顔つきをしているのだから日本人と同じ考え方であると思って接すると間違いが起こります。勝手な期待をすること無く、外国人で有るという認識を持たねばなりません。


記:国際ビジネス情報協同組合 新聞編集部