シカゴと聞いて、読者諸君は何をまず思い浮かべるだろうか。
女公様が以前、英語教官をしていた時、ある学生が自己紹介で、アイム・フロム・シカーゴと言った。女公様にはそう聞こえた。
彼はどこからどうみても純粋な日本人に見えたが、最近は国際化時代だから、お父さんの仕事の関係でシカゴで生まれたのかもしれない。
そうかぃ、おめえさんはシカゴの出身かぃ。
と女公様が言うと、教室は爆笑の渦と化した。
彼は、シカーゴではなく、シカーオィと言ったらしい。北海道にある鹿追町というところで生まれ育ったそうだ。女公様の空耳のせいで、翌日から気の毒な彼のあだ名は「シカゴ」になった。
そんなことはどうでもよい。
映画好きの方であれば、アル・カポネとエリオット・ネスの攻防を描いた『アンタッチャブル』を思い出すだろうか。
クラシックが好きな方であれば、世界最高のオーケストラの一つと言われるシカゴ交響楽団を思い浮かべるかもしれない。
音楽の分野では、クラシックだけでなく、ジャズやブルース、ハウスミュージックのメッカでもある。
建築に興味がある方なら、摩天楼の展示場のようなシカゴの街を歩くだけで楽しいだろう。
シカゴは、バラク・オバマ第44代合衆国大統領が政治家としての基盤を築いた街でもある。ファースト・レディのミシェル夫人は、生粋のシカゴっ子である。
オバマ大統領が尊敬してやまないリンカーン大統領もここイリノイ州選出の下院議員であった。
このようにシカゴを歩き回って有名どころを紹介しようとするといくら時間があっても足りない。日曜日にゆっくりご紹介したいと思うので、観光案内はもうしばらくお待ちいただきたい。
で、女公様が今日、仕事を終えて何をしたかというと、明日のレースのためにゼッケンのピックアップに行った。
え、レース?おいら、明日も走るんだっけ?
そう、実は明日もレースに出るんである。
最近、土日をまたぐ出張が入ると、現地のラン・イベントを検索するくせがついた。アメリカの都市では毎週何かしらのレースが主催されているので、ネットで簡単に見つけられる。便利な世の中になったものである。
明日土曜日、シカゴでは、有名なチョコレートの会社、ギラデリ(Ghirardelli)が主催する「ホット・チョコレート・ラン」があるのである。
スローガンは、「チョコレートのために走ろう」である。大変わかり易くてよろしい。
女公様が走るのはわずか5kmであるが、走った後、チョコレート・フォンデュ・パーティーがあるらしい。
おお、懐かしの屋台のチョコバナナがおいらを待ってるねぇ♪
明日の朝は氷点下になるかもしれないから走る服装に注意、と先ほど主催者からお知らせメールが来た。
さぞかしレース後のホットチョコレートが美味しいことだろう。
今日は昨日と違って晴れていたが、やはり風が強く、ものすごく寒かったせいか、おもしろい光景を見た。
建物の溝に、雀がたくさんはまっている。この溝が5段くらいある。
冷たい風から避難しているのだろうか。
拡大するとこんな感じ。

みっちりはまっている様子が、あまりに可笑しくて可愛いので、壁に向かって何枚も写真をとっていたら、通行人が集まって来てしまった。
シカゴの人も、この「さあ、みんなで数えてみましょう」状態をめずらしいと思ったのだろうか。
この「いい感じなので壁にはまってみました」状態は、ウィンディ・シティ・シカゴの雀の間でのちょっとしたブームなのだろうか。




