5月25日から帝国劇場で、
「レ・ミゼラブル」が上演される。
 
 
日本でも特に人気の演目ということで、
すでに国内で3000回以上上演されているとのこと。
 
 
今回、
日本初上演から30周年
ということもあるだろうけれど、
2015年に全国ツアーが終わったばかりなのに、
また行われるということは、
それだけ「レ・ミゼラブル」が人気なのだろう。
 
 
昨年は日本で上演されていなかったため、
日本では「レ・ミゼラブル」は観ていないが、
昨年の春、ロンドンに行った際、
「クイーンズシアター」で上演された
「Les Misérables」を鑑賞したので、
なんだかんだ毎年のように観ていることになる。
 
 
フランス革命時が舞台ということもあり、
ストーリーはところどころ古典的で、
現代の感覚でいうと少し展開に無理もあるけれど、
それでもところどころの歌曲が素晴らしく、
笑いを誘う場面や哀愁を誘う場面、
血がたぎるような情熱的な場面、
そして感動の愛情あふれる場面など、
ミュージカル好きが望むすべてのシーンが入った、
「これぞ、ザ・ミュージカル!」と言える名作だ。
 
 
キャッツやライオンキングといった定番も、
ロンドンでの上演を鑑賞したことがあるが、
ちょっとした笑いを取る場面などでの
英語のニュアンスがわかりづらく、
堪能しきったと言えなかった記憶がある。
 
 
けれど、まったくの個人的な見解だけれど、
「レ・ミゼラブル」は細かいことはわからなくても、
とにかく歌を聞いていれば感動する類の作品で、
歌だけで、笑いあり、涙あり、興奮あり、の、
何度観ても飽きないミュージカルだ。
 
 
ということで、
早速、今回の5月から7月までの上演で、
複数のチケットを予約して、
今からワクワクして待っている。
 
 
「レ・ミゼラブル」は2012年に映画化され、
こちらも素晴らしい作品に仕上がっていて、
何度も映画館で鑑賞したし、セルDVDも購入した。
 
 
けれど、
どんな舞台にも言えることだが、
実際の舞台鑑賞が最高の体験であればあるほど、
映画やDVDで見るものが物足りなくなる。
 
 
映画は見る場所をスクリーンの中に限定されるので、
例えば端役のさりげない演技や、
主役がアップになったシーンでの、
カメラがとらえていない体を使っての、
主役の何気ない演技表現などは見ることはできない。
 
 
そしてもちろん、
映画やDVDhは、何度観ても
基本的なまったく同じ演技なので、
(当たり前)
その役者が回を重ねるごとに、
自分の役をどう解釈し、
どう表現を変えていっているか、
演者同士がお互いの演技を理解し合い、
回を重ねて、お互いの良さを引き出し合う、
などということを見るという楽しみはない。
 
 
「情報」にはいくつかあるが、
最高の価値があるのはやはり「一次情報」だ。
 
 
自分が実際に体験し、自分の目で見て、
耳で聞いて、肌で感じて得た情報。
 
 
これこそが最も価値のある情報で、
本で読んだり、ニュースやテレビで見たり、
人から聞いた話からの情報=「二次情報」は、
必ず誰かの目や考えといったフィルターを
少なくとも1枚は通っている加工された情報でしかなく、
一次情報には情報量や正確さが圧倒的に劣った情報だ。
 
 
だから、
実際に観るとそんなに心に響かない(失礼!)
ミュージカルや舞台も少なくないが、
飽きもせず、懲りもせず、
そこそこ高いチケット代を払って、
3時間ほどの時間を割いて、
ミュージカルや舞台を実際に観に行く。
 
 
しかも、
同じ演目を1度だけでなく、
できる限り何度も観る。
 
 
そのことで、得られる情報は、
倍々ゲームで増えていく(と信じている)。
 
 
エンタテインメント業界や
スポーツ業界で独立起業して、
成功をつかもうと思うなら、
一次情報にこだわることは大切だ。
 
 
そう信じて、飽きもせず、懲りもせず、
また舞台を観に行っている
自分への言い訳でしかないかもしれないが。