前回、書いた「ぼくらの時代」。
 
 
毎週日曜の朝に放送される番組で、
昨日の回も録画を視聴した。
 
 
出演者はロンブー淳さん、
チュートリアル徳井さん、
そしてタレントの下田美咲さんの3人。
 
 
テーマは「恋愛」でそれはどうでもよかったのだが(笑)、
この中で、ロンブー淳さんの
「親から影響を受けた言葉」がとても面白かった。
 
 
子どもの頃、
鳥類と哺乳類の両方にいい顔をするコウモリは悪いヤツ
的な内容の絵本を読んでいる時、
ロンブー淳さんのお母さんが、
「良いコウモリもいるはず」と言ったそうだ。
 
 
その後、ロンブー淳さんは何かで、
坂本龍馬を知り、
「この人も長州と薩摩の間を取り持った
 コウモリの人だ」と思い、
学校には強いヤツ、走るのが速いヤツ、
勉強ができるヤツ、いろいろいる中で、
「自分はそんないろんなヤツの間に立って、
 それぞれをつなげることを得意にしよう」
と淳さんが子ども心に思ったと話していた。
 
 
結果、今、番組MCとして、
さまざまなジャンルの出演者の間に立ち、
うまく番組を進行させる名司会者に、
ロンブー淳さんは今なっている。
 
 
誰より運動神経が良かったり、
勉強が得意だったり、
絵を描くのや歌うのが上手だったり、
かっこよかったり、美人だったり、
世の中、ナンバーワンの何かを
持っている人ばかりじゃない。
 
 
中途半端な人は諦めるしかないのか?
 
 
そうではなくて、
ナンバーワンのちょうど間に入って、
それぞれの強みを借りて勝負する、
コウモリをめざすのも1つの手だ。
 
 
実際、ロンブー淳さんは、
頭の回転も早そうだし、
話術が優れているし、
性格も芸能人向きなんだろうし、
良いところが1つもない人ではない。
 
 
でも、ナンバーワンにまではなれない、
そこそこ良い点を最大限にいかして、
今、ロンブー淳さんならではの
特定のジャンルで
オンリーワンになっているように思える。
 
 
素晴らしい演技ができなくても、
美しい歌声や美貌や体躯がなくても、
エンタテインメント業界なら、
考え方、取り組み方ひとつで、
自分が生きる場所が見つかる、
その意味でとても魅力的な世界だ。
 
 
ロンブー淳さんのコウモリ理論、
ぜひ頭の片隅に置いて、
もう一度、自分の周囲を、
そして自分自身を見つめ直してみたい。