仕事をする上でたくさん出会う中で、
本当にさまざまな人がいるが、
新たな仕事に取り組む際の姿勢で、
大きく2つのタイプに分けられる。
1つは、初速に重点を置くタイプ。
新たな取り組みについて、
得られる限りの情報を入手しようとし、
手に入れた情報をしっかりと検討し、
自分の中で「これだ」と納得した上で、
動き始めるタイプ。
もう1つは、加速に重点を置くタイプ。
簡単にいうと「走りながら考える」タイプで、
とにかくスタートはすぐに切って、
動きながら情報を収集し、
必要であれば方向転換を繰り返す中で、
徐々に自分の中の確信を見つけるタイプ。
どちらがいいということは言い切れないが、
独立起業して成功しようと思っている人なら、
とにかくスタートは早く切ったほうがいいと言える。
多くの場合、発注者目線でいうと、
独立起業したばかりのフリーのクリエイターの
イメージとしてスピード感に期待するところがある。
実際、大企業では難しいような、
素早い実行の決断や柔軟な方向転換ができるのが、
独立起業した人たちの利点でもある。
さらにいうと、
歳を重ね、いろいろ経験をするうちに、
この考えの比重が知らず知らずに増していって、
とにかく初速が遅くなりがちになるので、
よりフットワークの軽さが、
独立起業する人にとっては売りになる。
面白そうな話にすぐに飛びつき、
その場でスタートを切るようなやり方は、
すべてがうまくいくかどうかわからないぶん、
効率が非常に悪い。
どんな仕事でも、一度やるとなったら、
それなりに時間と労力はかかるもの。
やってみてから可能性を考える、
というやり方ばかりだと、
いろいろ手を出して入るけれど、
結局どれも形にならないまま、
時間と労力を浪費してしまい、
本当にやるべきことが疎かになる危険性もある。
だからと言って、
スタート前にじっくり考えすぎるタイプは、
細かい失敗をする確率を減らせるという利点の代わりに、
場外ホームランの可能性を手放すことにもつながる。
きっと周囲にもいると思う。
打ち合わせばかりして、
なかなかスタートを切らない人(=初速重視タイプ)や、
とにかく忙しそうにいろんなことをやっているが、
儲かっているようには見えない人(=加速重視タイプ)が。
これまで10年やってきた経験則でいうと、
よく「フットワークの軽さ」が大事だと言われるが、
独立起業して成功しようと思うなら、
どちらも正解ではない、と思っている。
大切なのは、
二者選択ではなく、両方の絶妙なバランスだ。
そして、
自身の現在位置との兼ね合いで、
(ルーキーなのか中堅なのか)
初速重視と加速重視の割合を、
常に最適になるようにすることと、
そのシフトチェンジの操作を上手くなることが、
独立起業して成功する人に必要な要素だと思う。
ただ、独立起業する人にとっては、
基本的には、やはりスピード感は大切だ。
走り始めないことには何も始まらないし、
「この人、動き悪い」と思われたら、
チャンスをもらえる可能性も減ってしまう。
時には「軽さ」も必要。
でも、
その後の「加速」の方法についても、
ちゃんと考える。
10年やってきての経験として、
これが成功するためには大切だと思っている。