●裁判員になったら・・その役割とは?
裁判官と一緒に、刑事事件の法廷(公判)に出席します。
原則として公判は連続して行われるそうです。
判決までずっと関与するのですから、精神的にはきついと思います。![]()
証拠書類を取り調べるということも当然出てきます。
但し、裁判実務の専門家でない裁判員のために,できる限り,法廷での審理を見たり聞いたりするだけで事件の内容を理解できるような審理を行いたいと考えているとのことですから、そこはだいぶ安心できます。
裁判員が,多くの書類を一つ一つ読み込む作業は無いようです。
◎ちょっと嫌なのが、審理においてどのような証拠が取り調べられるかはケースバイケースで,判断のために必要がある場合には,死体の写真のような証拠を見ることもあるそうです。![]()
「このような証拠も,どのような事実があったのか(なかったのか)を判断する上で,必要と認められて取り調べられるものであることを御理解ください」
とあるのですが、趣旨は理解できても感情はどうでしょう。![]()
そもそも痛い話がだめという人もいます。
怪我したという話や血の出る話は受け付けない人もいますから、この点も辞退事由になるのでしょうか?
◆法律を知らなくても良いか?との問いに
「裁判員は,事実があったかなかったかを判断します。裁判員の仕事に必要な『法律に関する知識』や『刑事裁判の手続』については,裁判官が丁寧にご説明します。皆さんも日常生活の中で,何らかの根拠から事実があったかどうかを判断することがあると思います。」
とあるのですが、そういう判断はとても難しいところで、法律のプロでさえ困難なものを素人が果たしてできるのかという疑問はあります。![]()
☆裁判員の参加する裁判とは重大事件で、マスコミで必ず取り上げられるものばかりです。
マスコミの報道に左右されてしまわないか。
その疑問に・・
「裁判員制度の対象となる重大事件は,テレビのニュースや新聞といったマスコミに取り上げられることが多いと思います。
そのような報道により,事件についての感想などを抱くことがあるかもしれません。
しかし,裁判員は,そのような情報によって判断するのではなく,法廷で見たり聞いたりした証拠のみによって判断していただく必要があります。」
また、
「他の裁判員や裁判官と一緒に証拠に基づいて議論をする中で決めていくことになりますので,そのような議論を通じて,その事件について抱いていた先入観も解消される」
とありますが、この情報化の社会で過ごしてきて、日常をなおその情報の中で過ごしている人間がそう切り替えられるのでしょうか。
なかなか大丈夫という自信のある方は少ないのではないかと思うのですが。
やはり、そういうしっかりした揺るがない方を裁判員に選任して欲しいものです。![]()
●松本サリン事件の後に、最大の被害者である松本義行氏の
『妻よ!』を読みました。
家族が自分が被害に遭いながら、自分が犯人扱いをされてしまう。
あの時、日本中の誰もが河野氏を怪しいと思い、そう思わせる報道があり、警察の取調べがあり。
もう少しで冤罪で裁かれていたかもしれません。![]()
自分らの過ちに謝れない人々がいかに多いのか。![]()
事件に関わる人、報道に関わる人、そういうプロの方々の実態がよく分かる著書でした。
では、素人の私たちはどうか。![]()
そういう被害者の声を聞けば確かにそれは酷いと思うけれども、果たして自分たちがその立場についたらどうか。
明日も裁判員について書きます。
~経営は広い視野から~